「ようやく」なのか「早くも」なのか、立場によってそれぞれ思うことはあると思います。国の緊急事態宣言が、全国で正式に解除されました。
4月の発令からおよそ1カ月半、名古屋の街を取材しました。
発令からおよそ1か月半、緊急事態宣言が全面的に解除されることを受け、街の人は…。
男性:
「不安な部分もあるので、正直微妙なところですね」
別の男性:
「どこからうつるかわからないので、正直怖いですよね。元の生活に戻るように、なんとか良くなっていくといいですね」
また別の男性:
「少しずつ順応しながら、やっていかないといけないと思いますね」
慎重な声があがる一方、「やっと」という声も。
女性:
「いいんじゃないですか、日本がちゃんと動いているという証拠だと思うので」
別の女性:
「いいと思います。別にそんな感染が拡大している感覚もないですし、経済活動も止まるよりは動いたほうがいいのかなと」
一方こちらは、名駅地下街にある金券ショップ。
名駅チケットの高野代表:
「なかなか利益が出ない。トントンでやっていくしかないのかな」
この店の売上の4割が新幹線のチケットです。
国の緊急事態宣言が発令された、4月7日に取材した際には…。
高野代表(4月7日):
「新幹線のチケットは、発行してから3カ月で使わないといけない。最近、ものすごく売れ行きが悪くなっているので、売値は下げています。赤字の日が多いですね。これが続くとダメです」
宣言発令後、売上は徐々に減少し、ゴールデンウィークの前には、半分まで落ち込みました。
しかし、ゴールデンウィーク明けからは、新幹線のチケットが徐々に売れるようになったといいます。
高野代表:
「全国的にちょっとずつ緩和している感じがする。博多とか広島とか、3月・4月ピタっと止まっていたのが、全体的に動き出した」
さらに25日の全面解除で、東京や品川など首都圏に向かう切符が売れ始めるのではないかと期待しています。
高野代表:
「いつもだったら1万200円とか1万500円で販売しているのが、いまは9000円ですから。とりあえず乗ってもらおう、という感じで売っている」
一方、名古屋港水族館は、25日から営業を再開。
男の子:
「めっちゃうれしいです。ペンギンがいっぱい見たいです」
先頭の男性:
「午前4時半から並んでいました。もうわくわくして、夜も寝られず」
名古屋港水族館は、新型コロナの影響で3月3日から、休館。 しかし5月14日、愛知県で国の緊急事態宣言が解除され、県内の商業施設や観光施設が次々と再開されるなか、水族館でも感染拡大の防止対策が整ったとして、25日から営業を再開。
感染防止策として、水槽の前ではソーシャルディスタンスの目安となる足形の印を貼りました。
ほかにも…
(リポート)
「生きたナマコ等に触ることができるコーナーですが、きょうは見るだけ…。当分の間、タッチは禁止となっています」
人の密集を避けるため、マイワシのトルネードなどの屋内イベントは当面休止に。緊急事態宣言が全国すべてで解除されても、県外からの来館は控えるよう呼びかけています。