藤井七段は永瀬二冠を破り、31年前に屋敷九段が達成した将棋の8大タイトル挑戦の最年少記録を、わずか「4日」更新することになります。

 緊急事態宣言で5月まで東京・大阪への移動を伴う対局が中断されていたため、ギリギリのタイミングとなりました。

 3位以下を見てみると、羽生九段も初挑戦は19歳になってからでした。

 また、このあと棋聖戦五番勝負を戦う渡辺三冠、藤井七段のデビュー戦の相手・加藤一二三九段、そして豊島・竜王名人と錚々たる名前が並んでいますが、藤井七段はこうした偉大な棋士よりも若くして檜舞台への切符を手にしました。

 14歳2か月、中学2年でプロ入りを果たして以降、藤井七段は、棋戦優勝や六段、七段への昇段、そして今回のタイトル挑戦と最年少記録を塗り替えてきました。

 この後も更新が期待される記録もいくつもあります。さしあたってはタイトル獲得の最年少記録です。

 渡辺三冠に挑む棋聖戦の五番勝負に勝てば、もちろん最年少タイトル挑戦で最年少での獲得となります。

 また現在、挑戦権争いを勝ち進んでいるタイトル戦もあり、2021年の1月までチャンスがあります。さらに名人獲得などもあり、今後も目が離せません。