名古屋の南隣、JRの新快速で約15分の愛知県大府市に上皇さまと上皇后さまが召し上がったというお菓子があります。
明治43年創業の「常川屋(つねかわや)」、地元で人気の和菓子店です。
現・上皇さま、上皇后さまは、今からちょうど10年前に知多半島を視察された際、常川屋のお菓子を召し上がったといいます。
それが、角が立った「石かがみ」。表面を琥珀糖で固めていて、食感はシャリっとしています。
大納言小豆の甘みが口の中に広がります。
当時なぜ「石かがみ」が献上されたのか詳しくは分からないそうですが、「常川屋」のお菓子の中から、味はもちろん製法なども吟味されて選ばれたそうです。
三代目の三男、加藤信昭さんは、大学では機械工学を専攻していて、物を作りたいという思いがあったそうです。
和菓子職人のモノ作りへの探求。そうした姿勢から、この名菓も生まれたのかもしれません。