新型コロナウイルスの新規感染者数が、愛知県で再び増加傾向にあります。

 感染者が確認され始めた4月の第1波。このころは新規感染者が1日20人前後でした。一気に増えたのが、7月後半からの第2波です。

 名古屋の繁華街や夜の街などで、複数のクラスターが発生したことなどが原因で、感染者が一気に増えました。

 2回目となる愛知独自の緊急事態宣言が出され落ち着いてきていましたが、10月28日に51人、29日は87人と再び増え始め、30日も51人と、第3波が来るのでは…と心配されています。

「新型コロナ対策特命チーム」のメンバーで、愛知県がんセンター病院の伊東直哉先生は、「これからの感染者数の推移をみていかないと分からない」と話しています。

 増え始めた原因については、「空気が乾燥してウイルスが活発になっている」としてうえで、「手洗いうがいなど、基本的な感染対策がおろそかになっている影響が大きいのではないか」と話しています。

 第3波が来ないよう私たちが気を付けることについては、「新型コロナは飛沫と接触で起きるので、これまで通りの基本的な対策の再徹底」。

 これから寒くなる季節ですが、「室内などの換気をしっかりする」、「ウイルスは湿度で感染力が弱まるので、加湿やこまめに水分をとりのどを潤しておく」、「鍋物を食べる時は、1人分を取り分ける、箸やグラスは使いまわさない」などの注意を改めてしてほしいということでした。

 また、31日はハロウィーン。去年は名古屋・栄などに多くの人が集まりましたが、愛知県の大村知事は「主催者がいない形での、自然発生的な集会イベントのようなものは控えてほしい」としています。