名古屋市長選挙の予想される顔ぶれは、16日に出馬表明した横井さん、既に出馬表明している尾形さん、そして態度はまだ明らかにしていませんが、現職の河村市長です。
名古屋市政関係者の間では、河村市長は「次も出る」という見方が大勢で、今のところ3氏の争いになるとみられています。
出馬の意向を表明した横井さんは59歳で、市議会議員としては現在8期目。1991年初当選で議員歴30年のベテランです。市議会では議長も経験していて、政策通として、また議場などで度々河村市長とやり合っていて、河村市長批判の急先鋒としても知られています。
河村市長は自身が率いる減税日本が支援。高い知名度があり、既存政党とは一線を画す存在で、無党派層からも支持を得ています。
横井さんは幅広く支持を得るために、17日に自民党を離党して無所属で出馬します。現在所属する自民党が推薦を出して支えるのはもちろん、支援を求められた名古屋民主と公明党も応じる方針です。
更にもう1人、横井さんに味方すると公言している人がいます。河村市長と対立する愛知県の大村知事です。普段から知事と横井さんは気脈を通じていて、次の市長選では知事としても横井さんに恥はかかせられない、自らの威信がかかる戦いとなります。
ただ、特定の人物や勢力の色が強くつきすぎると、幅広い支持を得るという目論見から離れてしまう恐れもあり、塩梅が難しそうです。
共産党は、反河村市長ということは決まっていますが、独自候補を立てるのか、横井さん・尾形さんのどちらかに乗るのか検討中です。
対抗馬がはっきりして気になるのは、河村市長がいつ態度を表明するか。
河村市長は、8年前は4月に入ってから出馬表明をしていて、今回も様子を見ていていいだろうと考えているようです。