25日投開票の名古屋市長選挙。現職の河村たかしさんと、新人の横井利明さんとの事実上一騎打ちです。告示日の2人を取材しました。

 まず向かったのは、新人で元市議会議員横井利明さんの出陣式。名古屋市中区・伏見駅の近くには多くの人が集まっていました。

 自民・公明・立憲・国民、それに共産まで、主要な政党が支援する横井さん。応援しようと各政党の議員が駆け付けていました。

 一番盛り上がったのは、公約にあげた1人2万円の商品券配布。

横井氏:
「1人2万円の商品券を配布する、こんなお約束をさせていただきました。今名古屋市には、2754億円の貯金があります。貯金を貯めているだけでは誰も助からないんですよ」

Q選挙戦が始まりましたが、どんなお気持ちですか?

横井氏:
「『名古屋が変わる』が実現できるように、とにかくこの選挙戦を戦わなきゃいかんと思っていて、非常に緊張してます」


 組織力を生かし、支持拡大を図ります。

 対する現職の河村たかしさんは、中区・大須の公園で出発式。

河村氏:
「河村さん対…どうなった?自民・公明・民主・共産党も一緒になっとるがや。河村打倒のために。なんかそうも恨まれるかなこれ。なんか悪いことやったんかな」

 集まった人は、横井さんと比べると随分少ないように感じましたが…。

河村氏:
「酒飲まなやっとれんよ。正しく発音せないかんよ。ヒャーボールといいますから」

 「河村節」で、集まった人との距離感の近さが感じられました。

河村氏:
「減税を毎年100億円ずつずっと続けとるんですよ。日本でただひとつの減税の自治体ができたということですよ、これ。えらいもんだわ、市役所の職員もほんとに」


 強くアピールしていたのは、自らが成し遂げた市民税の減税です。

Q選挙戦が始まりましたが、どんなお気持ちですか?

河村氏:
「そりゃまあこれでね、お世話になりましてありがてゃーと。総決算です。精いっぱいやると、やるしかないで」


 演説後は、定番の自転車で街頭へ…。

 初日の演説を見ても、違いが際立っていた2人。

 市長選にはこのほか、いずれも新人の押越清悦さん(62)と太田敏光さん(72)も立候補。

 投開票は4月25日です。