4月25日に投開票が迫った名古屋市長選挙。名古屋の街ではポスターや街頭演説を目にする機会も増えていますが、それぞれの候補者の人柄が分かるちょっと変わった公約を取材しました。

 連日、街頭で支持を呼びかける候補者。選挙で候補者は様々な公約を掲げていますが、中にはちょっと変わったモノも…。

河村氏:
「信長は河村さんとおんなじで、女にどえりゃー優しかったのよ。女と史跡は古いほうがいーの」

 桶狭間の戦いで知られる緑区・桶狭間古戦場公園。ここで現職の河村たかしさんが訴えたのは…。

河村氏:
「有松やなんか入れて『人生大逆転街道』と」

 街で見かける金色の標識。実は、桶狭間の戦いで織田信長が駆け抜けた道のりを示しています。

 スマホをかざすと説明の動画が。

 ほかにも、豊臣秀吉生誕の地とされる中村区には「人生大出世街道」も。

 この2つの街道の整備は「武将の街」をPRするため市が始めた事業。実は、前回の選挙に続いて河村さんが掲げている公約です。

河村氏:
「名古屋ってなんだっていったら侍の町でしょう。信長は革命児、尾張が生んだスーパースター。もっとさらに盛り上げようと」


 元市議会議員の横井利明さんのマニフェストは…。

 コロナ対策などたくさんの項目が並んでいますが、「まちなかにストリートコート」の文字が。直接、横井さんに聞いてみました。

横井氏:
「ストリートコートについては、最も子供たちの(競技)人口が多いのがバスケットなんだわね。そのバスケットをやる場所が名古屋市内には全然ない。私、南区にストリートコート2面作ったんだけれども、これを市内各地に作っていきたい」

 南区の道徳公園には、バスケットボール専用コートがあり、誰でも無料で使うことができますが、横井さんが旗振り役となって整備しました。

 かつては夜中まで若者が集まる「たまり場」でしたが、バスケットコートに変わってからは、汗をかいた後、掃除までする若者もみられるようになったといいます。

横井氏:
「名古屋中に広がっていって、若者が活躍する街・名古屋ができる。そういった若者が社会に参加する大きなものになると思います」

 市長選にはこのほか「テクノロジー犯罪」の問題の解決を訴えるNPO代表の押越清悦さん(62)、相生山緑地の公園の整備を掲げる、元会社員の太田敏光さん(72)も立候補しています。

 投開票は4月25日です。