名古屋市では高齢者への新型コロナのワクチン接種が4月14日にスタートしました。21日も200人への接種が進められていますが、ここまでの状況をまとめました。

 名古屋市で進められているのは中区に住む80歳以上の高齢者への集団接種です。市によりますと、20日までに約970人が接種を受けましたが、アナフィラキシーショックなど重大な副反応は確認されなかったということです。

 また、各地で行われている集団接種の訓練では、「受付の混雑」などが課題として挙げられていましたが、これまでのところ大きな混乱はなく、スムーズに進んでいるということです。

 理由について担当者は、これまで接種に訪れた多くの高齢者が「事前にかかりつけ医に相談している」ことが挙げられると話しています。これまでのところ問診の結果、接種できなかった人はいないということです。

 接種を受ける本人や家族からは「付き添いは可能か」という質問が寄せられているといいますが、「付き添い」はできます。市では補助の職員も会場に待機していますが、付き添いの人も接種のブースまで同伴できます。

 また、ワクチンは肩に接種するため「肩を出しやすい服装」で会場に来るよう呼びかけられています。肩を出すという動き自体が難しいという人や、会場内の移動に不安がある人へのサポートも可能で、そうした人には家族等に付き添ってもらうことを勧めているそうです。

 この1週間の接種で見つかった会場での注意点としては、「早く会場に行きかない」ということです。中には予約した時間より1時間以上早く会場に来てしまう人もいたといいます。

 早く着いても予約の時間までは受付を待つことになります。遅れないように心配してという理由でも、受付周辺のスペースは限られているため、待つ人が増えれば混雑し、『密』になりかねません。

 また今後、会場が小学校の体育館などになれば、屋外で待たなくてはいけない場合も起こり得ることから、これからの季節は熱中症などのリスクも高くなります。

 市の担当者は予約時間の10分~15分前を目安にして、あまり早く来すぎないように呼びかけています。