愛知県でも今週から大規模接種が始まるなど、ワクチン接種が各地で加速しています。

 接種をした当日などにしてよいことや控えたほうがよいこと、また生活様式の変化はどうしていけばいいのか、接種後についての気になる疑問を、感染症の専門医愛知県がんセンター病院の伊東先生に聞いてみました。

 まず、接種した当日についてです。

 入浴については「制限はない」ということです。食事面では飲酒についても「制限はない」ということです。ただ、ワクチンの副反応が出る可能性もあるので、その際の対応に備えて飲み過ぎには注意が必要です。

 また運動については「接種当日の激しい運動は控えてください」ということです。

 出勤や通学については「制限はありませんが、副反応は接種当日から2日目くらいに多いので、体調が悪ければ休める体制づくりを」としています。

 接種した社員や家族に副反応が出た場合に有給の特別休暇を取れるようにしたり、接種自体を「勤務時間」としたりするなど、体制づくりを進めている企業も出てきています。

 そして、2回目の接種を終えたあとについて。

 生活様式は感染拡大前に戻してもいいのかどうかは、まずファイザーとモデルナのワクチンは「2回目接種から14日後に効果が最大化」され、少し時間がかかるうえ「効果は100%ではない」ということです。

 また、ウイルスの変異もあります。すでに数種類の変異株が見つかっていますが、今後ワクチンがウイルスの変異にどこまで対応できるかは「まだわからない」としています。

 こうしたことから、伊東先生は「現在の流行状況を考慮すると、当分は現在の生活様式の継続が必要」と話しています。