各地で新型コロナワクチンの接種が進む中、今ドラッグストアでは市販の「解熱鎮痛薬」が品薄になっています。副反応に有効な市販薬。注意点を取材しました。
アマノの店長:
「こちらが痛み止めのコーナーです。アセトアミノフェン製剤という商品がよく売れております」
名古屋市中区のドラッグストアでは、今年5月ごろから市販の解熱鎮痛薬を買い求める客が増えはじめ、一部商品が品切れになっていました。
店長:
「やっぱりワクチン接種の副反応の熱が出るとか、痛みが出るとかそういったことで、買い求めるお客様が多いです」
厚労省が開設した新型コロナワクチンの疑問に答えるウェブサイトでは、「ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬を飲んでもよいですか」などの質問に対し、厚労省は、発熱や痛みなどの副反応が出た場合に使える市販の解熱鎮痛薬の成分を示しています。
それが「アセトアミノフェン」「イブプロフェン」「ロキソプロフェン」の3つです。その違いは…。
アマノの薬剤師:
「アセトアミノフェンは、胃に対しての副作用が他の鎮痛剤に比べて少ない」
アセトアミノフェンは市販薬の「ラックル速溶錠」や「バファリンルナJ」などに含まれ、胃への負担が少ないといいます。
アマノの薬剤師:
「イブプロフェンとロキソプロフェンは、同じ非ステロイド性鎮痛薬と言いまして、鎮痛効果は高いけれども、アセトアミノフェンに比べると胃に対しての副作用がある商品になっています」
「イブプロフェン」は市販薬の「イブ糖衣錠」などに含まれ、解熱や鎮痛効果が高いとされています。
そして、「ロキソニンS」などに含まれる「ロキソプロフェン」は、厚労省が示した3つの成分の中でもっとも効果が高いとされる一方で、副作用の恐れもあり、店頭で購入の際には必ず薬剤師から説明を受ける必要があります。
厚労省では「市販薬の在庫は十分にあるため、購入を焦らないで欲しい」と呼びかけています。