オンブズ東海
「オンブズ東海」は、第三者の視点から東海テレビの放送やイベント等に対し広く論評し、監視することで、放送倫理の向上、視聴者の皆さまとの信頼関係の構築に寄与することを目的に設置しました。
【オンブズ東海委員(敬称略)】
- 委員長 橋本 修三
- 橋本法律事務所 弁護士
- 委 員 東 珠実
- 椙山女学園大学現代マネジメント学部 教授
- 委 員 臼田 信行
- (株)中日新聞社 常務取締役
【オンブズ東海の主な活動】
- 人権侵害の有無、東海テレビの放送やイベント等に対する論評や点検
- 制作者が自らの良心に従って番組を制作することの担保
- 視聴者や制作スタッフ、広告主などへのアンケート調査
活動報告
「オンブズ東海」第53回委員会 概要
- <日 時>
- 2025年3月10日(月) 午後4時00分~午後5時20分
- <場 所>
- 東海テレビ本社
- <出席者>
- 橋本修三委員長 東珠実委員 臼田信行委員 小島浩資社長 祖父江茂樹専務
今回の委員会では、中居正広氏と女性とのトラブルをめぐるフジテレビの事案を議題の一つとしました。社側からは、事案発生の経緯や当社への影響・事後対応などの説明をした一方、「コンプライアンス委員会」ほか、社内の各種会議体で注意喚起したこと等について報告し、委員と意見交換しました。また、CSR・SDGsの取り組み等についても社側から報告しました。
議事の概要は以下の通りです。
会社側からの主な報告
フジテレビの事案をめぐる東海テレビの対応について
- 事案の経緯と東海テレビへの影響
- 1月28日に社長が全社メッセージを発出
- 「コンプライアンス委員会」で議題とし、フジテレビの一連の対応について「ビジネスと人権」という視点から問題点を共有
- 昨年実施したハラスメントに関する社内アンケート、および本事案を受け一部従業員に実施したヒアリングの結果について(ハラスメント事案の報告なし)
- ハラスメントをテーマとした「放送人研修会」の開催
- 内部通報窓口へのアクセスを容易にするための新たな施策の実施
2月実施の「第46回コンプライアンス責任者会議」について
- 視聴者プレゼントで起きた不体裁の経緯説明と事後対応
- 報道部が実施している放送倫理を考える取り組み
- 個人情報保護・情報セキュリティに関する内部監査の結果
- 「ストレージメディア運用ガイドライン」に基づく記憶媒体の棚卸し結果
CSR・SDGsの取り組みについて
- 11月下旬以降に実施したCSR・SDGs活動について
- 昨年度のSDGs活動をまとめた「SDGsアクションレポート」の制作・公開
岩手を中心とした東北支援について
- 昨年12月から今年2月にかけて情報番組「スイッチ!」で紹介した関連企画の紹介
BPOの動きについて
- 放送倫理検証委員会で、テレビ東京の「激録・警察密着24時!!」(2023年3月放送)が放送倫理違反ありと委員会決定。また、同委員会でTBSテレビの「熱狂マニアさん!」(2024年10月放送)が審議入り。放送人権委員会では、サンテレビ「ニュース×情報キャッチ」での調査報道に対する地方自治体元職員からの申立てについて、人権侵害は認められず、放送倫理上の問題があるとは言えないと判断。
委員からの主な意見
委員からは以下の意見が出されました。
- 中居正広氏と女性とのトラブルへのフジテレビの対応は、隠ぺいと取られかねないのでは。
- 別会社とはいえ、系列局であり影響は大きいだろう。
- 全従業者に向け、社長自らメッセージを発信したことは、非常に大事だと思う。
- 「ぴーかん問題」以降、コンプライアンス順守の様々な取り組みを続けていることは大切。引き続き緊張感を持って進めていただきたい。
- 内部通報窓口によりアクセスしやすいよう、周知策も充実してほしい。
- 視聴者プレゼントでの不体裁の再発防止策としては、電話で話しをする等、アナログ的な確認方法も大切にして、ミスのないよう業務を進めてほしい。
- 動画を利用したCSR活動などの報告を検討してみてはどうか。
第54回委員会は2025年6月に開催を予定しています。