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2024.3.8

名セリフで振り返る「おっパン」プレイバック!
★「おっパン」のラスボス登場!大地の父・堀内真一郎役 相島一之
★監督・二宮崇に聞いた俳優・原田泰造&中島颯太の魅力とは!?
★大地へのプロポーズが大反響!円役・東啓介に聞いた
「●●がなんだっていいじゃないか!」

昭和のおっさん・沖田誠(原田泰造)と共に登場人物全員が価値観をアップデートしていくハートフルなホームコメディ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」。前回の放送では、誠の妻・美香(富田靖子)がアイドルグループ「RANDOM」にハマった本当の理由が明かされ、沖田家の絆がより一層深まった。
また五十嵐大地(中島颯太)は砂川円(東啓介)からついにプロポーズされ、SNS上では「二人は尊い」「真剣なプロポーズに号泣」など多くの反響を呼んだ。

あす9日に放送される第10話では、大地との結婚に向けて動き出した円が、両親を説得するために熊本の実家へと向かう。一方、大地は結婚の噂を聞きつけた父・堀内真一郎(相島一之)と思いがけない約10年ぶりの再会をする。
残り2話となり、いよいよ最終章に入る「おっパン」。どんな結末となっていくのか?誠や沖田家の家族たち、そしてその周りの人たちもアップデートしてきたが、反響の大きかった名セリフとともに、改めてこれまでを振り返ってみた。

まもなく最終話!名セリフで振り返る「おっパン」 プレイバック!

第1話

「大丈夫。ゲイはうつったりしませんよ」 (大地)

ひきもこり中の息子・翔の部屋にいる青年がゲイと知り、誠は反射的に「ゲイがうつったら困る」と最低な発言をしてしまう。しかし、自分を否定するそんな発言に対しても、大地は笑いながらまっすぐに誠を見据えこのセリフを放った。誰のことも否定しないこのドラマを象徴する一言。大地はのちにSNS上で名言製造機と呼ばれることに。

第2話

「お父さんて、他人が大切にしてる物、自分の尺度で否定するじゃん!」 (萌)

二次元が好きで自らもBL同人誌を描いている娘の萌が同人誌即売会(コミックカーニバル)当日に熱を出してしまう。誠は自分が代わりに行くと持ち掛けるが、そんな誠を信用していない萌が放った一言。SNS上では「ほんとそれな」と共感する声と、「自分も子供に同じように接しているかも」と反省する声が。

第3話

「下着なんて個人の自由で好きなものを穿けばいい。誰の迷惑にもならないし、そんなプライベートなことは他人には関係ない。その人の心の性別がどうとか、誰を好きになるかなんてことも…誰にも迷惑をかけない。
“おっさんのパンツがなんだっていい”のと同じだ」 (誠)

ひょんなことから服を汚してしまい大地と一緒に銭湯にいくことになった誠。脱衣所で誠が目にしたのは、様々な年代の男性たちが穿く色とりどりの様々なパンツだった。そのパンツたちを見つめ、誠は大きな気づきを得て、タイトル回収となるこの一言が誕生した。「どうだろう、合ってるかな?」と聞く誠に「少なくとも俺はそう言われるとほっとします」と大地が個人の意見として返したことも、SNSでは評価が高いポイントだった。

第4話

「世間が待ってくれないから、家族は待ってるフリをするんじゃないの?」 (萌)

留年を回避するため高校に行くことを決意した翔だったが、再び部屋に籠ってしまう。「家族はギリギリ待てても、世間は待ってくれないだろ」と落ち着かない様子の誠に萌が放った一言。何気ない優しさと気遣いが溢れた家族の絆を感じるこのセリフが、萌を演じる大原梓も一番好きだという。

第5話

「親はそうだよね。なかなか胸を張って
『よし、いまベストの対応したぞ』とは思えない」 (美穂子)

ゲイの息子を持つ美穂子と、ひきこもりの息子を持つ美香、二人の母の会話の中の一言。SNSで親世代から多数の共感の声。親だって完ぺきではなく、悩んでいることも肯定してくれる言葉として救われた人もいるのでは?

第6話

「俺を諦めないでくれ。怒らないってことは、話しても無駄って事だろ?
怒りなら受け止める」 (誠)

不用意な発言で大地と円を傷つけてしまった誠。後日、2人に謝るものの、怒られもせず距離を取られてしまったように感じた誠が放った一言。失敗をしても人との対話を諦めない誠の姿が見るものの心を揺さぶった。

第7話

「どうして誰かと仲良くしてると、すぐに好きとか、付き合ってるとか考えるの?」 (翔)

ある日、同級生の男女と仲良く話している翔の姿を目撃した誠は、翔がその子たちに好意を寄せていると思い何気なく「父さんは、翔が誰を好きでもいいと思う」と言葉をかける。それに対し言い返した翔の一言。人との関係性は「男女」や「恋愛」など明確な枠組みで出来ているわけではないことに言及するセリフにSNS上での評価も高かった。

第8話

「俺に残っているのは古いやり方くらいだ。粘りと根性、飲み会で作った人脈。
それが通じるのか、俺はいま試してるんだよ」 (古池)

誠以上にモラルがなく発言がほぼハラスメントな昭和男の古池。会社で起きたトラブルを解決するため奔走する古池だが、その対処法は「20年前に飲み会で培った人脈」というまさにザ・昭和な方法だった。自分を変えられない古い世代の哀愁が、若い世代にも届いたセリフ。そんな古池も誠のお陰でアップデートを始めることになる。

第9話

「家族以外に目を向けたのは久しぶりだった。逃避だって言われたらそう。でも、それが必要だったの。わたしはRANDOMに救われた。ソジュンがいたから耐えられた。毎日が楽しくなった。……生きてこられた」 (美香)

誠と一緒にアイドルグループ「RANDOM」のコンサートに行った美香が「RANDOM」にハマった本当の理由を語ったシーン。美香が子育てで人知れず一人で悩み疲れきっていた時に、自分を救う何かに出会えたことが家族を守るためにも必要だったという言葉に、誠は任せきりにしていた自分を反省しつつ、妻を救ってくれた「RANDOM」に感謝したのだった。

これまでドラマで放たれたセリフで、見る者に感動の涙とともに“共感”と“気づき”を与えてきた「おっパン」。あす9日の放送から、いよいよ物語は最終章へ――。

「おっパン」のラスボス!大地の父・堀内真一郎役 相島一之が登場!

第10話から最終話にかけて、誠や大地の前に“「おっパン」史上最大の障壁”として立ちはだかるのが大地の父・堀内真一郎(相島一之)だ。原作にはないドラマオリジナルキャラだが、これまで登場した昭和の偏屈キャラとは一味違う自分の価値観しか認めない理屈系偏屈親父が現れ、大地の心は揺れる。
そんな物語終盤のキーパーソンである真一郎を演じるのは、これまで幅広い役どころを演じてきた個性派ベテラン俳優の相島一之だ。

堀内真一郎 … 相島一之

五十嵐大地の父。大地の幼少期に美穂子(松下由樹)と離婚し、それ以来、離れ離れで暮らしている。経営コンサルタントとして自身が経営するHORIUCHI MANAGEMENT OFFICEの代表であり、他企業の外部役員も務めるエリート。

相島一之 コメント

主演の原田泰造さんとは過去に何度も共演させてもらっていますが、いつも対立する役どころでした。そして今回も「新しい常識」にアップデートしていく原田さんの前にラスボスのように立ちはだかり対立します。言わば「古い常識」の代表です。その『おっパン最後の攻防』をぜひお楽しみください!
撮影現場ではゲイの若者を演じる中島颯太さんと東啓介さんの演技がとても素敵だと思いました。令和の今を生きる俳優なのだなぁと感動しました。「おっパン」はとてもコンテンポラリーな問題を取り上げて、きちんとメッセージを発信しているドラマだと思います。そんな作品に参加できて光栄です!

松本圭右プロデューサーが語る 「古い常識」のラスボス・堀内真一郎

これまで愛する家族を理解するために自分の常識をアップデートしてきた誠。第1話から第3話にかけては自分の中の古い価値観に振り回されながらも、銭湯で他人が穿く多種多様なパンツを見て、原作のタイトルでもある「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」という一つの心理に気付いた。
第4話から第6話にかけては「自分は少し常識を理解できている」と思ったからこそぶつかる「常識の壁」に苦闘する誠の姿が描かれ、第7話から第9話ではそんな誠の変化が周囲の人間にも良い影響を及ぼし始める様子が描かれてきた。
そして第10話から「古い常識」のラスボスとして本格的に登場する真一郎(相島一之)。原作にはないこのドラマオリジナルキャラに込められた制作陣の想いをドラマプロデューサーである松本圭右に聞いた。

「好き」「嫌い」と同じように、どちらの目線もその人にとっては正解で、
だからこそ難しい現実をドラマでは描きたい

第9話と第10話のテーマは「父親とは何なのか」。第1話での誠のモノローグに「父親になるのは難しい」というセリフがありますが、新たな価値観でアップデートの第一段階に戻るような構成になっています。
ドラマ化をオファーさせて頂き、全体構成案を作成したのが昨年の4月でしたが、その時点ではまだ原作の着地点が全く見えていない状況でした。そんな中、ドラマ制作サイドとして同意していたことが、ドラマのラストは沖田家を救った大地が救われる物語にしたい、ということでした。そしてもうひとつ、ドラマの着地点として描きたかったことが、誠とは違う考え方の人も世の中にはいるであろうということです。そのため誠の対極となる存在として、大地の父・堀内真一郎をドラマオリジナルで登場させたい、と原作者の練馬ジム先生にお願いしました。一言で言うと、「世界は変われる」と信じているのが誠、「世界は(そんなにすぐには)変わらない」と信じているのが真一郎です。「好き」「嫌い」と同じように、どちらの目線もその人にとっては正解で、だからこそ難しい現実をドラマでは描きたいと思いました。

そもそも練馬ジム先生の原作がそうなのですが、この物語の素敵なところは、登場人物全員がそれぞれの人生の主人公であることを丁寧に描いていることです。ですから出てくる全ての登場人物が「自分の好き」を肯定できるように、ドラマ化する際も意識して作らせて頂きました。そのため、見てくださった方から「やさしい物語だ」「登場人物全員が愛おしい」という評価を頂けていることはすごく嬉しいです。ただ、自分の中では「全ての人の好き」を肯定するのと同じように「嫌い」であることも否定しない物語になっていればいいなと思っています。きっと「好き」も「嫌い」もベクトルが逆なだけで、尊重すべき感情だと思いますので。
そして、そういった思いを汲みとって頂き、ドラマ版クライマックスを練馬ジム先生にご了承いただけたことは本当にありがたく感じています。あくまでドラマオリジナルの展開ですが、原作ファンの方には「こんな世界線もあるかも…」と、ドラマならではの着地点を見届けて頂けたら嬉しいです。
第10話ラストの誠のモノローグと表情、そして、最終回第11話ラストの大地と母・美穂子のシーンに思いの全てを込めさせて頂いております!
またドラマ撮影が始まった後に配信された原作終盤の「円先輩のカミングアウト」や、最終話「誠の会社での出来事」エピソードなど、もしスピンオフが作れるなら今すぐ映像化したいくらい素敵なエピソードですので、ドラマから入ってくださった「おっパン」ファンの方にはぜひ、原作も読んでいただけたら嬉しいです!

二宮崇 監督が語る 俳優・原田泰造&中島颯太の魅力とは!?

数多くのドラマや映画などの演出を務めてきた二宮崇監督。そんな監督にとっても今作の「おっパン」は、これまでのドラマ作りよりもかなり大変な挑戦だったという。

原田泰造さんはパーフェクトな座長
中島颯太さんは連続ドラマが初めてとは思えないほど表現力の優れた方

まもなく最終話を迎えますが、ここまでの感想をお願いします。

二宮 撮影していた時には想像もしていなかった反響を頂いて嬉しいです。とても今の時代に合った作品なんだなと放送後の反響を受けて改めて思いました。正直、今、最終話を迎える寂しさもあります…

監督から見た原田泰造さんとは?

二宮 原田泰造さんはパーフェクトな座長でした。誰よりも深く台本を読み込んでいて、現場ではアイデアも出して頂き、誠のキャラクターを一緒に作らせて頂きました。長いセリフが多かったですが、演出上いくつもアングルを撮らなければならないシーンでも何度も本気でやってくださって本当に感謝しています。とにかく表情が豊かで撮影していて、いつも楽しかったです。コメディパートも含め頼りっぱなしで、誠役が原田さんで本当に良かったと思います。

監督から見た中島颯太さんとは?

二宮 中島颯太さんは本格的な連続ドラマが初めてとは思えないほど、とても表現力の優れた方だと思いました。アーティストだからだと思いますが、セリフへの感情の乗せ方も自然で画面から素直に感情が伝わってくるので、とても素敵なカットがたくさん撮れました。大地は難しい役柄でしたが、中島さんの役への愛情がとても深く、原作のイメージも含め細かく相談しながらキャラクターを作り上げてくれました。撮影の待ち時間に原田さんと仲良く話をしている姿が大地に見えるほどでしたね。本当に素敵な方でした。

改めて「おっパン」の魅力を教えてください

二宮 この作品は「押し付けがましくない」部分が魅力だと思います。「こうだよね?」と提示しすぎるのではなく考える種を与えるような作品だと思います。原作の世界観もそうですが、ドラマ版でもそこは作る上で意識しました。「アップデートしよう!」ではなく「アップデートしませんか?」と選択の余地がある、その世界観がとても魅力的だと思います。

二宮監督がこのドラマでアップデートしたことは?

二宮 この作品で新たにアップデートしたことは、繊細なテーマを扱う作品なので視聴者の事をいつも以上に意識したことです。セリフも含めてですが、この作品のキャラクターはLGBTQの方々の代弁者ではないので極力そう見えないように気をつけました。私たちはそこを語りたくてこの作品を作っている訳ではなくあくまで沖田家とそれを取り巻く方々の物語にしたかったからです。「こういうテーマの作品だからこそ楽しく観てほしい」と強く意識して作りましたが、今までのドラマ作りよりもかなり細かく大変な挑戦でした。

残り2話ですが、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします

二宮 「好きは止められない」。そんなそれぞれの想いを追いかけた物語になっています。誠、大地、そして沖田家、愛すべきキャラクターたちの勇姿を最後までぜひご覧ください!

東啓介に聞いた 「●●がなんだっていいじゃないか!」

上下関係がなんだっていいじゃないか

「親しき仲にも礼儀あり」というのは前提として、上下関係なんてなんだっていいじゃないか、と僕は思っています。もちろん礼儀は必要ですが、どんな仕事でも関係が密になればなるほどいい仕事ができますし、思っていることをちゃんと言える関係になれば、立場が上の方から頂いた言葉もタメになるし、下の人がポロっと言った言葉が上の方に響くこともあるんじゃないかと思っています。関係性がもっと対等というか、フランクだけど、ちゃんと節度もあって…というのがいい方向に変化したら、いろいろな思考が自分の中で蓄えられて、より幅広くたくさんのことができるんじゃないかと思います。

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