SPECIAL
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INTERVIEW2018.01.18 UPDATE
脇田役 竹中直人さん
- 物語がクライマックスに近づく中、やっと脇田が登場しました。
- 僕も最後どうなるのか、まだ知りませんが、脇田の行動が視聴者の皆さんをドキドキさせられたら、と思っています。ご覧になっている方の中には『竹中直人が出ているんだから、笑える場面が見たい』という意見もあるかもしません(笑)。そのご期待に沿えるかどうか分からないですけど、脇田は謎に包まれた人物。最後までファッションも含めて怪しい感じや、つかみどころのなさを楽しんでいただきたいです。
- 知英さんとは2月24日(土)公開される、知英さん主演の映画「レオン」で1度、共演されていますね。
- この作品の制作発表会見のとき、知英に加え、やはり共演経験のある西銘駿くんと3人で出席して、知っている顔ばかりだったのですごくホッとしたんです。役者ってこうして共演が続くこともあれば、1度きりしか同じ作品に関わらないこともあります。知英との映画はちょうど1年ほど前の撮影で、彼女は本当に頑張っていました。あの細い体のどこにあれだけのパワーがあるんだろう、と思うくらい。お互い、感性を刺激されたし、また一緒に仕事がしたい、と思わせる女優さんです。
- 再び共演してみての感想は?
- いやー、今回は前回とは違う苦労がたくさんあったと思いますよ。なんせ、1人7役でしょ。この現場で彼女と最初に一緒だったときセリフが秋田弁だったので、まず驚きました。それで、次の撮影では180度違うキャラクターになりきっていて。『レオン』はものすごいテンションの高いコメディで、僕も上げられるだけ気分を上げて演じたんです。知英は僕に必死にくらいついていました。あのときとは作品のテイストはまったく違うけれど、『オーファン・ブラック』では女優としていろんなことに挑戦する知英を間近で見られることをうれしく思っています。
- 現場の雰囲気はいかがですか?
- ロケ場所のチョイス一つとってもこだわっていますね。ドラマの世界観を作り上げるべく、スタッフさんたちが努力してくれています。脇田が仕事で使用している部屋が驚くほど豪華。都内近郊の病院をお借りしているんですけど、なんだか見覚えがあったんです。よくよく考えたら、以前に違う作品の撮影で一度、訪れたことがあったんです。そのときも『なんて豪華なんだ』と驚いたのを思い出しました(笑)。
- 本作についての感想をお聞かせください。
- 僕は好きですね。こういうテイストの話って。最近は何でもすぐ答えが分かる時代です。ドラマにしろ、映画にしろ、これはこうで、こうなりました、と最初から最後まで丁寧に説明する作品もあっていいと思いますが、一方で謎が謎を呼び、答えが1話の終わりに示されず、次週に持ち越し、という作品もあっていい。ものを考える、という作業を楽しむのもドラマを見るよろこびの一つじゃないでしょうか。
- ところで会見でもお話しされていましたが、竹中さんにはこの作品の主人公、沙羅のごとく、よく似た方がいるとか。
- そうなんですよ。有名な音楽家の方です。真っ白なスーツを着て、いつも一緒にいる女性が違う。僕は白いスーツなんて着ないし、毎回違う女性を連れて歩くわけがない。まいっちゃいますね(笑)。僕にはその彼以外にも似た人がいるんです。かつてサーフィンを題材にした映画に出たことがあって、練習もしましたが、スケジュールの都合で本番は吹き替えの方がサーフィンをしました。ロケ地はハワイで、スタッフさんが現地で僕に似た人を見つけてくれたんです。映画を見て、周りからはサーフィンが出来るの?と聞かれるほどのそっくりさんが、それもハワイにいたんですね(笑)。