舞台は「大須」。伝統と新しさが混在する活気あふれる街。昔ながらの雰囲気を残しながらも、雑多な文化と訪れる人々を受け入れ、包み込んでしまう、まさに名古屋が世界に誇る街。
物語は27年ぶりにふるさと・大須に戻って来た主人公、松田久美子(まつだ・くみこ)が、あらためて地元の魅力を感じていくストーリー。再会する家族との確執、突如巻き起こる大須商店街の危機…。久美子は様々な問題に立ち向かいながら、ふるさとの存在を以前よりも深く、そして、かけがえのないものとして意識し始めます。
大須商店街に協力をいただき、ロケを実施。オーディションでは地元に住む子役を多数抜擢。「地元のみんなでつくる」ドラマです。
今回は4Kで収録。大須の「今」を残したいという思いから、個性豊かな街並みをダイナミック且つ魅力あふれる色調で描いていくとともに、昔懐かしい映像・画像を随所に盛り込み、大須の今昔を浮き彫りにしていきます。
「ふるさと」をキーワードに紡ぐ物語 「ただいま 大須商店街」は2019年の正月、視聴者の郷愁を誘う作品です。
出演者
- 松田久美子
- 松下由樹
- 近藤大輔
- 西村和彦
- 松田節子
- いとうまい子
- 佐藤
- 近藤芳正
- 杉山大作
- ベンガル
- 松田正
- 平泉成
あらすじ
2018年冬・名古屋大須。
松田久美子は9歳の息子・優太(ゆうた)を連れて、27年ぶりに故郷の大須に戻って来た。
久美子の存在は、老舗和菓子店「まつだ屋」の一人娘として大須商店街で知る人も多い。
「いまさら帰って来たのか?」
―― 久美子の父・正(ただし)は言った。もともと厳格な正は、久美子の突然の帰郷はもちろん、
孫・優太(ゆうた)の存在に開いた口が塞がらなかった。商店街の人々も20年以上、街を離れていた久美子の登場に驚かされるのだった。
そんな中、大須の街に大型都市開発の計画話が持ち上がり、賛成派・反対派に割れていることを知る久美子。大須から離れて暮らしていた久美子だが、少しずつ大須の街に馴染み変化する息子・優太の姿を通じて、あらためて故郷の魅力を再発見し始める。
ついに久美子は、商店街の人々の先頭にたって問題解決に臨むことになる。ごった煮の街「大須」の本当の魅力とは・・・、久美子にとって「ふるさと」とは・・・。今まで気が付かなかったその価値に気が付いた時、久美子はどうやって大型都市開発を阻止するのか。
人物相関図

- GP
- 高村幹(東海テレビ)
- プロデューサー
- 猪飼健夫(東海テレビ)
- 監督
- 磯部雅一
- 脚本
- 京相絵里子
- 制作著作
- 東海テレビ
出演者コメント
大須は古き良きものと新しいものが共存していて不思議な感じだなという印象です。すごい老舗のすぐ横に、東京にもあるような、若者が行列を作るような店が並んでいるというような。今までの大須がどういう歴史を辿ってきたのか、商店街が昔から何を乗り越えてどんな風に変化を遂げてきたのかということを、ドラマを通して観ることによってすごく身近に感じてもらえると思います。また、ふと幼い頃を思い出したり、自分の生活の中にいる「誰か」を通じてふるさとを感じたりといった気持ちを伝えていきたいし、観てくださる人たちが一緒に大須の街を体感して、心温まるものが届けられたらいいなと思います。名古屋を離れて30年以上になるので、久美子とは境遇も一緒。街としての「ふるさと」を伝えていくのも大事ですが、親子関係の中の、本当の意味で自分にとってそこが「戻る場所」なんだというところを、ちゃんと丁寧に気持ちを込めて演じられたらと思います。
若い頃は地元愛はなかったのですが、70歳を過ぎて、少しずつ東京から地元の方向にハートが向くようになってきました。そんな折、名古屋でこうしてドラマをやらせて頂くのは非常に楽しみです。正の気持ちはとても良く理解できます。私も頑固ですし、自分に置き換えてみると非常に分かり易いです。片や何十年も饅頭を作り、片や54年も役者をやってきた。生きざまは良く分かります。でも彼は、一徹と言うか一つの仕事を続けてきて、奥さんに言われたことを頑なにじっと守り続けている。娘にちゃんと説明してやりゃいいんだけど、何も言わない。私はどっちかというと喋りたい方なのでなんでも説明しちゃうけどね(笑)。正と、この大須の街がリンクするようなところを演技で見せていきたいですね。