第550回 東海テレビ放送番組審議会
1.開催日
平成27年7月14日(火)
2.出席者
出席委員
北川薫委員長、千先宣樹副委員長、浅田剛夫委員、大松利幸委員、金子慎委員、後藤ひとみ委員、佐藤健委員、成瀬伸子委員、松原和弘委員、山岡耕春委員
社側出席
石黒大山代表取締役会長、内田優代表取締役社長、中嶋保雄取締役報道局長、古橋明取締役編成局長、春田亮介取締役総務局長、鶴啓二郎役員待遇制作局長、祖父江茂樹スポーツ局長、平光治コンプライアンス推進局長、齊藤潤一報道局報道部長プロデューサー、鎌田麗華報道局報道部ディレクター
3.議 題
- 「ふたりの死刑囚~再審、いまだ開かれず~」
(平成27年7月5日(日)16時~17時20分放送)を審議 - 局に寄せられた視聴者からの意見、苦情等の概要報告(6月分)
4.議事の概要
1.審議番組について委員からは
- 袴田事件と名張毒ぶどう酒事件の再審の判断の分かれ目が証拠開示にあるとして、しっかりした構成からなるいい作品だった
- 袴田死刑囚に対する姉の献身ぶりに胸を打たれた、「これも運命」という姉の言葉に重みを感じた
- 継続的な取材で袴田死刑囚が少しずつ平穏な暮らしに戻っていくさまが見られてよかった
- 仲代達矢氏のナレーションは素晴らしい、淡々とした語り口で、深みのある社会派番組に仕上げられている
- 真実に近づくためには、事実に基づき論理的な推理を進めることが大事だが、実際は駆け引きや思惑、メンツなど、真実に近づくことを阻害する要因で司法が動いている感じがする
- 二人の死刑囚の拘留がなぜここまで長くなったのか、検察側の見方や考え方をもっと掘り下げることはできなかったか
- 名張毒ぶどう酒事件を冤罪と決め、感情面のアピールが多すぎる、もっと理詰めに再審の必要性があると訴える番組はできないのか
等、貴重な意見をいただきました