第564回 東海テレビ放送番組審議会

1.開催日

 平成28年11月10日(木)

2.出席者

出席委員

浅田剛夫委員長、後藤ひとみ副委員長、臼田信行委員、大松利幸委員、金子慎委員、川谷陽子委員、佐藤健委員、福谷朋子委員、松原和弘委員、山岡耕春委員

社側出席

石黒大山代表取締役会長、内田優代表取締役社長、中嶋保雄取締役報道担当、古橋明取締役編成局長兼制作局長、春田亮介取締役総務局長、祖父江茂樹スポーツ局長、平光治コンプライアンス推進局長、喜多功報道局長、岡田健嗣制作局次長兼制作部長、伊藤真保制作局制作部プロデューサー

3.議 題

  1. 夜のブラマヨ研究所 ブラック トゥ ザ フューチャー!!
    平成28年10月1日(土)23:40~24:35(55分番組)を審議
  2. 報告:局に寄せられた視聴者からの意見、苦情等の概要(10月分)
  3. その他

4.議事の概要

1.審議番組について委員からは

  • 先端技術を応用した製品の面白い活用法について。ブラックマヨネーズの二人を中心にトークが展開されていて、楽しい番組だった。夜中のバラエティーは下品になることがあるので、二人をMCにしたのは良かったと思う。
  • センスロイドは映像と音を使って「感触」をどう伝えるのは難しい問題だったが、うまく説明をしていると思った。実際に自分も体験してみたいと思った。
  • 感性アナライザーは、実際に企業が参画して開発しているようなので、どんな製品になっているのか興味を引くものだった。心理学にも有効なツールだと思ったが、脳波の仕組みももっと知りたいと思った。
  • センスロイドと感性アナライザーが人の心を問題にするものだった一方、リキッドオフと傘は、物理的な問題だったので、この三つを並べるのはやや違和感があった。テーマを2つにして一つひとつをもっと深く紹介しても良かったと思った。
  • モノづくりの東海地方にも先端技術はあると思うが、紹介された場所が関東の大学や会社だったのが残念だった。
  • 若い人がこの時間帯に見る番組にしては実験が地味でおとなしすぎたのではないかと思った。もっとハチャメチャ感があってもよかったと思う。
  • 本来の開発目的について研究者の考えを紹介した上で、「こういう視点でばかばかしく使ってみるのも面白い」という形で紹介すれば、番組コンセプトとして面白く、レギュラー化もありだと思った。

等、貴重なご意見をいただきました。
これに対し、社側からは


  • 土曜日午後11時台は注目度も商業的価値も非常に高い。東海テレビはこうした主戦場でのバラエティの制作経験は決して多くはないが、3か月前に制作したプロトタイプをもとに、改めてこの時間帯で勝負してみたいと思った。
  • 午後11時台の全国ネットのバラエティーは初めての制作。普段は「オトナの土ドラ」を放送する枠で、この時間帯の視聴者層は30代40代が一番多い。一見ばかばかしいような実験を通じ、最新技術や異色の研究成果を紹介するために制作した。

等の発言がありました。
この他、委員と社側の間では

Q.センスロイドは本来どのような目的で制作されたものなのか?

A.自分のハグを自分で感じるのは永遠に不可能だが、センスロイドの制作者はそれに挑戦したというのが本当のところで、「一人ぼっちの時にハグができると癒される」という内容は演出として考え制作した。

Q.今回リキッドオフを取り上げたのはなぜなのか?

A.センスロイドと感性アナライザーが感情に即したものであったため、最後の一つは実用的なもの、本当に身近にあったらいいなというものを入れたほうがいいと考え取り上げた。

Q.研究室風のスタジオのセットにあったビキニのマネキンは何か意図があったのか?

A.スタジオのマネキンについては「オトナの土ドラ」枠での放送だったため、オトナのイメージを表現したつもりだった。

等の質疑応答がありました。

2.社側から10月の1カ月間に、電話・文書・メールで視聴者から局に寄せられた、問い合わせや苦情等、1,653件の意見の概要を報告しました。