第583回 東海テレビ放送番組審議会
1.開催日
平成30年7月10日(火)
2.出席者
出席委員
浅田剛夫委員長、後藤ひとみ副委員長、伊藤彰彦委員、大松利幸委員、片岡明典委員、川谷陽子委員、黒野友之委員、林寛子委員、福谷朋子委員、山岡耕春委員
社側出席
石黒大山代表取締役会長、内田優代表取締役社長、小島浩資専務取締役(総括)、祖父江茂樹取締役編成局長、喜多功取締役報道局長、富田守男コンプライアンス推進局長、深川辰巳スポーツ局長、川瀬隆司制作局長、片島豊久スポーツ局次長兼スポーツ部長、渡辺克彦スポーツ局スポーツ部担当部長 プロデューサー、渡辺克樹東海テレビプロダクション ディレクター
3.議 題
- 幸せはリンクの中に~浅田真央 人生の第2章~ 平成30年6月17日(日)16:05~17:20(75分番組)を審議
- 報告:局に寄せられた視聴者からの意見、苦情等の概要(6月分)
- その他
4.議事の概要
1.委員からは
- 現役を退いた浅田真央さんが、アイスショーのプログラムを作る上で、数々の困難に悩み、涙とともに爆発させた怒りがメンバーの気持ちを動かし、ショーを成功に導くという、美しいストーリーのドキュメンタリーだった。
- 浅田さんのドキュメンタリーとSuperfly 越智志帆さんとのトークシーンをうまくからませて制作された、斬新な番組だと思った。
- 越智さんのナレーションは落ち着いていて、映像に合わせ、浅田さんの考えや当時の状況をうまく解説しているようだった。
- 越智さんとの対談では、浅田さんがプロとしてお客さんに楽しんでらいたいという思いが、ツアーを行うモチベーションになっていることがよく伝わった。
- ツアーを成功させるには、会場やスポンサーの確保など浅田さんの他に、どのような人が関わったのか、周辺の苦労も描けているとよいと思った。
- 子どもにスケートを教える先生、振付師、演出家、チームをまとめるリーダーなど、浅田さんの多彩な才能を感じると共に、素顔の彼女も見ることができた。
- 「競技は2曲分でよかったが、アイスショーは10曲分のパフォーマンスをチームでやらなければならない」「競技はルールに縛られ、機械みたいだったが、同じフィギュアでも今はまったく違う」という言葉が印象に残った。
- 密着した半年間には、スケーターの能力と同時に、プロデューサー、グループリーダーという新たな能力の開花など、これまでとは違った浅田さんの体験が詰まっていた。
- 15年の取材を通じ、番組ディレクターと浅田姉妹との間でしっかり信頼関係ができているからこその番組だと思った。今後も是非取材を続けて欲しい。
等、貴重なご意見をいただきました。
これに対し、社側からは
- 浅田真央さん関連の番組は、2005年の「花と星~舞・真央 氷上の天才姉妹~」を合わせると今回7作目。
- 浅田さんは、昨年引退を表明してから、今後について思い悩んだ末、やはりスケートを通し皆さんに恩返しをしたいとアイスショーを立ち上げることになった。私たちとしては、改めてその動きをもう一度追いかけてみようということで、このタイミングで放送することにした。
- ツアーのプロモーションにならないよう、できるだけフラットに伝えるよう心がけて制作した。
- 浅田さんはこれまでインタビューは受けることしかしなかった。今回は浅田さんが越智さんにインタビューするという形だったが、対談は初めてだった。
- 選手ではない浅田さんの違った一面をどこまで出せるかというのもテーマにやって来た。あまり着たことがないようなドレスとか、ドレスアップした髪型とか、新しい一面が少しでも出ていればと思う。
- 今後も引き続き取材を続け、新しい浅田真央さんの可能性や意欲を取り上げていければと思っている。
等、番組について説明しました
2.社側から
- 6月の1カ月間に、電話・文書・メールで視聴者から局に寄せられた、問い合わせや苦情等、1,577件の意見の概要、「BPO報告」No189の概要等を報告しました。
3.委員発言「きになるテレビ」(要旨)
今月から「きになるテレビ」というタイトルで、審議委員からテレビについて、より幅広い意見をいただく時間を設けました。毎月おひとりの委員から意見をいただいています。
ニュースやスポーツなどの専門チャンネルに対し、多様なジャンルを総合的に放送する地上波は日本独自のテレビ文化を創造しているのではないだろうか。同業者同士において差別化を図る競争が全体の企業力を高めている。これはテレビも同じで、熾烈な競争の中での努力が、気が付くと、世界の手本となるよう優れたテレビ文化を生んでいると確信している。今後も大いに期待をしたい。
本番組審議会の議事概要は、7月22日(日)午前5時15分から放送の
「メッセージ1」で報告しました。
「メッセージ1」で報告しました。