第601回 東海テレビ放送番組審議会
2.出席者
出席委員
浅田剛夫委員長、後藤ひとみ副委員長、伊藤彰彦委員、岡田さや加委員、片岡明典委員、柴田浩委員、竹松千華委員、林寛子委員、福谷朋子委員、山岡耕春委員
社側出席
内田優代表取締役会長、小島浩資代表取締役社長、春田亮介専務取締役(総括・コンプライアンス担当)、祖父江茂樹取締役編成局長、倉知哲也取締役報道局長、富田守男コンプライアンス推進局長、片島豊久スポーツ局長、川瀬隆司制作局長、山本茂樹報道局報道部担当部長プロデューサー、小室拓人報道局報道部ディレクター
3.議 題
- 「たそがれジパング~外国人労働者たちの告白~」2020年2月9日(日)13:25~14:55放送(90分番組)を審議
- 報告:局に寄せられた視聴者からの意見、苦情等の概要(2月)
- その他 委員自由発言「きになるテレビ」
4.議事の概要
1.審議番組について委員からは
- シェルター代表が、実習生の駆け込み寺を 実直に果たそうとする姿は、好感が持てた。このような人を発掘できて良かったと思う。
- 外国人の技能実習制度について、本来の主旨と現実がかい離しているという現状を取り上げたのは良かった。
- 取材対象者の本音や表情を率直に捉えていて、彼らの素朴な気持ちが訴えられていることがよくわかったのは評価できる。
- 落ち着いたナレーションがさみしさとやりきれなさを感じさせ、外国人労働者の語りや日常生活の映像のゆっくりとした時間が視聴者に問いかけ考えさせるものとなった。
- タイトルの「たそがれ」はどのような意味、どのような思いで使っているのかわかりにくかった。
- 外国人労働者側からの目線に偏っていたように感じた。雇用者や監理団体等 受け入れ側の事情も番組に反映し、視聴者に委ねることを意識しても良かったのではないか。
- 出入国管理法改正で、制度の適正化が図られているが、どこまで問題が解消されているのか、解消されていなければ阻害しているものは何か、施行後の変化が伝えられると深みがでたのではないか。
- なぜ、外国人労働者を支援する活動を続けているのか、シェルター代表の人間性をもっと浮き彫りにしてもらいたかった。
などの意見が出されました。
ご意見に対し社側から
- 元々ニュースの企画取材から、外国人労働者の問題を掘り起こし、過酷な現状があることや地元に支援団体、施設があることから、番組化することにした。
- 日本の、経済大国としての地位が色あせてしまった今、実際は外国からの安い労働力で経済を回しているにもかかわらず、未だ、“上から目線”が断ち切れない現状を日本人に考えてもらいたかった。タイトルもこの思いを反映した。
- 受入れる雇用主、監理団体側の取材は難しかった。法律の使い方で、企業や監理団体の外国人労働者に対する姿勢が良くわかった。
等、番組について説明しました。
2.社側から、電話・文書・メールで視聴者から局に寄せられた、問い合わせや苦情等、1月1か月間は2,178件の意見の概要、「BPO報告」No.210の概要等を報告しました。
3.委員発言 「きになるテレビ」(要旨)
審議委員からテレビについて、より幅広い意見をいただく時間を設けています。毎月おひとりの委員から意見をいただきます。
- 今回の「きになるテレビ」は、「テレビドラマの中の女性像」。
- ドラマの女性の描き方が以前と変わり、良い意味で強いイメージになってきた。
- かつて、女性はかわいらしく、耐えて報われるキャラクターが多く、アメリカドラマでも頼りないイメージだった。
- 日本では、”肝っ玉母さん“的な女性も存在し、恋愛中心のトレンディドラマを経て、ドラマ停滞期に至っている。
- 今は、登場する女性の職業も様々で、リーダーシップをとれるキャラクターだけでなく、生き方の表現も多様になり、変わり者、アウトローなど自由に描かれている。
- ドラマの作り手も女性が増えたためか、女性の女性に対するメッセージとして作られているように思う。
- 日本の女性像は歴史的に個性的だったのではと感じられた。今後のドラマ作りにも期待したい。
本番組審議会の議事概要は、3月22日(日)午前5時15分から放送の
「メッセージ1」で報告しました。