第606回 東海テレビ放送番組審議会
2.出席者
出席委員
浅田剛夫委員長、後藤ひとみ副委員長、伊藤彰彦委員、岡田さや加委員、柴田浩委員、竹松千華委員、林寛子委員、福谷朋子委員、水谷仁委員、山岡耕春委員
社側出席
内田優代表取締役会長、小島浩資代表取締役社長、春田亮介専務取締役(総括・コンプライアンス担当)、祖父江茂樹取締役編成局長、倉知哲也取締役報道局長、富田守男コンプライアンス推進局長、片島豊久スポーツ局長、川瀬隆司制作局長、伏原健之報道局統括次長、角あかり報道局報道部記者
3.議 題
- 放送倫理を考える取り組み等に関して報告
- 「藤井聡太17才」2020年7月19日(日)13:25~14:25放送 を審議
- 報告:局に寄せられた視聴者からの意見、苦情等の概要(7月、8月)
- その他
4.議事の概要
1.放送倫理を考える取り組み等に関して報告
- 毎年実施している「放送倫理を考える日」の取り組みについて、 感染症対策を踏まえて変更したことを社側から報告しました。
2.審議番組について委員からは
- 藤井聡太二冠の番組は、今の息苦しい世相の中で、明るい未来、次世代の可能性を感じさせる効果は大きいと思う。
- この地方のテレビ局ならではの構成で、藤井二冠の地元との関わりを多くの映像で描くことによって、いかに地域の人たちが応援しているかということが分かった。
- シリーズ前回作「藤井聡太14才」を踏襲して構成されているが、今回は母との関わりよりも、杉本師匠に基軸が置かれ、「持っている力を妨げないことが大事」という言葉など、いかに子どもの才能を伸ばすかが番組から伝わってきた。
- 無邪気な笑顔で少年らしい魅力から、大人びた深みのある雰囲気まで藤井二冠の様々な表情を上手にカメラが捉えていて、人柄が垣間見えた。
- 亡くなった板谷大師匠からの悲願であった、東海地方にタイトルを持ってくることがテーマの一つだったが、その思いを伝える大師匠の奥様や同志の棋士の話で構成するなど地元の局ならではの取材が興味深く、その思いに説得力を持たせていた。
- 勝敗を決する一手を、深く掘り下げ、幅広く検証するなど演出や工夫することによって、将棋のルールを知らない視聴者に対しても興味深い内容に仕立て上げられることができるのだと感心した。
- 場面が転換するときに、ナレーションや字幕で盛り上がる“思わせぶりな”コメントを出していたが、続くシーンが淡々としていたので、演出で煽り過ぎではないかと思った。
- 勝敗を決めるまでの経緯や最後の一手については、将棋を知らない視聴者はどこが素晴らしいのか理解できないと思うので、解説が必要だと思った。
などの意見が出されました。
ご意見に対し社側から
- ナレーションで“聡太君”と「君付け」しているのは、この地域の視聴者にとっての息子であり、兄弟、親戚のような気持ちで藤井二冠を見てもらい、応援してもらいたいという思いがある。
- 将棋について深堀できていないのは今回の反省点で、将棋を知らない視聴者にどのようにすれば魅力が伝わるのか、今後の課題としたい。
- 藤井二冠の撮影は、無理をすれば様々な撮影ができるかもしれないが、地元のテレビ局として真摯に向き合い、粛々と取材することに心がけている。
等、番組について説明しました。
3.社側から、電話・文書・メールで視聴者から局に寄せられた、問い合わせや苦情等、7月1か月間は2,000件、8月は2,096件の意見の概要、「BPO報告」No.215、No.216の概要等を報告しました。
本番組審議会の議事概要は、9月27日(日)午前5時15分から放送の
「メッセージ1」で報告しました。
番組審議会に関するご意見等は、東海テレビ放送番組審議会事務局にご連絡ください。
(052)951-2511(東海テレビ代表 平日10:00~18:00)