第614回 東海テレビ放送番組審議会
1.開催日
2021年5月21日(金)
※新型コロナウイルス感染拡大の影響による書面開催。意見交換完了日を開催日としました。
2.出席者
出席委員
山岡耕春委員長、後藤ひとみ副委員長、伊藤彰彦委員、岡田さや加委員、桂文我委員、柴田浩委員、竹松千華委員、林寛子委員、福谷朋子委員、水谷仁委員
社側出席
内田優代表取締役会長、小島浩資代表取締役社長、春田亮介専務取締役(統括、コンプライアンス担当)、祖父江茂樹取締役編成局長、倉知哲也取締役報道局長、富田守男コンプライアンス推進局長、片島豊久スポーツ局長、川瀬隆司制作局長、阿武野勝彦役員待遇報道局ゼネラルプロデューサー、鈴木祐司東海テレビプロダクションディレクター
3.議 題
- 「チョコレートな人々」2021年3月27日(土)14:00~15:25放送(85分番組)を審議
- 報告:4月1か月に局に寄せられた視聴者からの意見、苦情等の概要
- その他
4.議事の概要
1.審議番組について委員からは
- パン作りの頃から映像を撮り続けてきていたディレクターの取材で、単なるサクセスストーリーではなく、主人公が直面するリアルな説得力のある内容になった。
- 「苦かったり、甘かったり」や「温めれば何度でも作り直せる」といった番組の中のフレーズで、社会の中の優しさや厳しさを伝えた「チョコレートな人々」というタイトルの意味がよく伝わってきた。
- 障害者の現状を取り上げると重い表現になりがちだが、主人公が見守る目線の優しさも相まって、視聴者側も温かい気持ちになった。障害者雇用に関しては、本人や周りの環境など、現状も見えた良い機会となった。
- 障害者差別に憤る姿や、ブランドと障害者雇用の両立に悩むエピソードが描かれていて、主人公の人間らしい部分も取り上げられ共感することができた。
- 「チョコレートは温めればやり直せる」を繰り返す感情を抑えた温かいナレーションは、文字で表現するよりも優しさが伝わってきた。
- チョコレートに目を付けたことですぐに実現できた成功ではないことを、詳しく説明してほしかった。商品開発や販売展開での工夫や苦労があったと思う。
- 番組では店内の様子の映像が多かったが、製造過程で障害者の方々がどのような働き方をしているのか見ることができれば、番組に広がりが出たのではないか。
ご意見に対し社側から
- この番組の根幹には、ディレクターの障害者雇用の現状への疑問と怒りがあり、主人公の活動に共鳴して、17年前からカメラを回し続けて取材を積み重ねてきた。
- 障害者雇用の問題をテーマにした番組は重かったり、過度な感動を求めがちだが、極端な構成や音楽で過剰な演出をせず、地域の視聴者を信頼してドキュメンタリーを作っていきたい。
等、番組について説明しました。
4.社側から4月1か月間の、電話・文書・メールで視聴者から局に寄せられた、問い合わせや苦情等意見の概要、「BPO報告」№224、№225の概要等を報告しました。
本番組審議会の議事概要は、
5月23日(日)午前5時15分から放送の「メッセージ1」で報告しました。
番組審議会に関するご意見等は、東海テレビ放送番組審議会事務局にご連絡ください。
(052)951-2511(東海テレビ代表 平日10:00~18:00)