第642回 東海テレビ放送番組審議会
2.出席者
出席委員
山岡耕春委員長、後藤ひとみ副委員長、石川仁志委員、岡田さや加委員、桂文我委員、鈴木孝昌委員、武田健太郎委員、竹松千華委員、福谷朋子委員、水谷仁委員
社側出席
小島浩資代表取締役社長、祖父江茂樹専務取締役(総括・コンプライアンス担当)、深川辰巳取締役総合編成担当、岡田健嗣取締役報道局長、青黄昭彦役員待遇総合編成局長、梅村育宏コンプライアンス推進局長、森脇淳スポーツ局長、安藤英裕制作局長、片本武志報道局報道部長、市野直親制作局東京制作部長、遠山圭介制作局東京制作部プロデューサー
3.議 題
- 「東海テレニュース」等における顔写真取り違えについて
- 土ドラ「あたりのキッチン!」(第1話)
2023年10月14日(土)23時40分~24時35分を審議
- 報告:局に寄せられた視聴者からの意見、苦情等の概要(11月分)
- その他
4.議事の概要
1.「東海テレニュース」等における顔写真取り違えについて報告しました。
委員からは
- 極めて深刻な人権侵害であることを制作に関わる全ての人に自覚してもらいたい。お詫びと訂正では回復できない深刻な被害を与えたことを認識してほしい。
- メディアがすごい影響力を持っているという認識がないのではないか。個人を追い詰める力に対する畏れを定着させないと、再発防止につながらないと思う。
- 報道の基本的な姿勢として、なぜ顔写真を使うのかということを議論することが必要で、技術論ではない報道の根本を見直すことが大事だと思う。
- 何のためにどこまで確認をするのか、どういうことにつながるのかという確認の意義が理解できていないことが問題だと思う。
- 誤りが判明した後の訂正とお詫びが付け足しのように感じられた。もう少し申し訳ないという気持ちが伝わる表現はできなかったのかと感じた。
- 最初の放送から訂正までに時間がかかったのは、他社が顔写真を出していないのを見て、自らチェックすることができなかったからではないのか。
- 報道機関であることを改めて見つめ直し、記者のスキルを向上させ、人権意識や倫理観を教育し、指導する側の人材をしっかり育てていく必要があると思う。
などの意見が出されました。
ご意見に対し社側から
- 一人一人がテレビの影響力を考えて、責任感を持たなければいけないと社内で話をしており、その意識を徹底して再発防止に役立てていきたい。
と報告しました。
2.審議番組について委員からは
- ハートフルなグルメドラマとして楽しめた。今の社会にタイムリーなテーマでもあり、人と人との関係を優しい方に向かわせる内容を評価したい。
- コミュニケーション能力に不安のある人は多いと思うので、そういう人が主人公から勇気をもらえて、生き方のヒントにもなると思う。
- 桜田ひよりさんと渡部篤郎さんのコンビが、お互いに敬意をもってやりとりをしているのは、温かみがあってとても良いと思った。
- 作ってみたいと思わせるおいしそうな料理が魅力的で、ホームページでレシピを公開しているのも視聴者にとって便利だと思った。
- 主人公の人見知りの場面が何度も出て大げさに感じられ、不快に思って共感できない視聴者もいるのではないかと思った。
などの意見が出されました。
ご意見に対し社側から
- 「土ドラ」で本格的に「食」を中心に据えた企画は今回が初めてで、それが功を奏していることに安堵している。
- 主人公が様々な人と出会って、支えられて、認められて、どのような結論を出すかということをぜひ見て頂きたい。
- あくまで第1話も1時間で勝負するという企画でやっているので、どこまで説明して、見終わった後に満足してもらえるかということを考えている。
等、番組について説明しました。
3.
社側から11月に電話・文書・メールで視聴者から局に寄せられた問い合わせや苦情等の概要を報告しました。
本番組審議会の議事概要は、
12月24日(日)午前5時15分から放送の「メッセージ1」で報告しました。
番組審議会に関するご意見等は、東海テレビ放送番組審議会事務局にご連絡ください。
(052)951-2511(東海テレビ代表 平日10:00~18:00)