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真矢ミキさんクランクアップ

11月25日 公開

 先日、ついにクランクアップを迎えた当ドラマ。スタッフの大きな拍手に包まれた真矢ミキさんは、「こんなに寂しいのかと思うぐらい、今は本当に寂しいです」と感無量の様子。九十九さくらとして生きた2ヶ月間は充実した毎日だったようです!

クランクアップ、私は泣かないと決めて挑んでいたのに…

 クランクアップの当日は、心を揺さぶられる感動のシーンの連続で、出演者はもちろん、スタッフも涙する人が続出するほど。撮影を終え、少し涙が残っていた表情の真矢さんは、「いろんな人の人生を見てきたさくらが弱いのはダメだと思って、私は泣かないようにしようと決めて挑んだのに、“耐えろ、耐えろ”って思った瞬間、もう、涙が溢れてきてダメでした」と苦笑した。そして、「内容の濃いものをみんなで発信したので、思いの詰まり方がいつもより網目が細かく、そしてしっかり紡がれた感覚があるんです。役者陣とは没頭して芝居だけをやってきたので、それぞれの生い立ちを話すよりも深い絆ができた気がしました。世代も全然違うみんなと一緒に走り、繋がって、クリアできたのがとても嬉しい。最高の宝物を頂いた気持ちです」と感慨深く語っていました。

情報番組とドラマの二刀流は自分が望んだこと

 朝の情報番組を終えてから、ドラマ撮影というハードスケジュールの連続だった真矢さんにあらためてその大変さを伺うと、「限られた時間の中、セリフを入れるのはとても大変でした。でもセリフ覚えの大変さは、どんな条件であれ、私たちの仕事では当たり前のことですしね」と微笑む。さらに、「朝の情報番組は、自分が好きでやらせてもらっていることで、そして何より、お芝居は自分の本拠地です。情報番組とドラマの二刀流は自分が望んだことですからね」と、力強く語ってくれました。

新しい役柄を演じることができたのは大きな財産

 実はスケジュールの大変さより、真矢さんのプレッシャーとなっていたのは、今までキャリア女性の役どころが多かった彼女が初めて挑んだ、九十九さくらという役柄だった。「正直、少し想像ができない程の役でした。全く演じたことのない役を頂いたことに、実は不安の方が大きかったです。お芝居ってやはり、観てくださる方がどう思うかなので、“脚本も良し、スタッフも良し、でも、真矢は…”みたいなことになったら、皆さんに本当に申し訳ないと思っていましたし、さらに、“あれをやっているから、二刀流なんてダメなんだ”と、私の芝居のせいで情報番組に迷惑をかけてしまったらと思うと、プレッシャーに押し潰されそうになり、そのせいかかなり集中して取り組みました。でも、回を重ねるにつれ、感想を言ってくださる周りの方とか、世間の方の反応を聞いて、“さくら”という役に奇跡的に出会えてよかったと心から思えるようになりました。本当に大きな財産になりました」と、すべて終わったからこその心中を話してくれました。

さくらとしての2ヶ月間、私の居場所はここでした

 『さくらの親子丼』最終話では、恭子(本仮屋ユイカ)の情報から、あざみ(吉本実憂)の実の母親の所在がわかり、さくらとあざみ、それぞれの揺れる気持ちが浮き彫りになっていく……。
 最終回に向けての見どころを真矢さんは、「ドラマのストーリーもご期待頂きたいですが、それ以上に観てくださった後に、人はたくさんの方と色々な事を語れば語るほど、色々な経験が耳から入り、色々な方の思いを伝えることができ、温かい社会作りができる。それが“自分の居場所ができるという”ことだと感じて頂けたら嬉しいですね」と語りました。
 そして最後に、「さくらはみんなに愛情を振舞っているように見えますが、実は周りのみんなからいろいろな愛情を振る舞われていたんです。何かしてあげたいような気がするのは、実は自分が救われるからなんだということが、このドラマでさくらを演じてからよくわかりました。私自身もそのことにあらためて気付かされ、日々、感謝の気持ちが増えました。皆さんに愛情を振舞われて、“さくら”としての2ヶ月間、私の居場所はここでした」と、真矢さんはスタッフ、そして視聴者に感謝の気持ちを述べていました。

 これを受け、番組プロデューサー遠山圭介は、
「帯番組の生放送とドラマの主演という大変ハードなスケジュールをこなしながらも常に笑顔を絶やさなかった真矢さん。包容力、説得力、そしてバイタリティにあふれ、現場ではまさにスタッフ皆の『さくらさん』でした。『こんな人がそばにいてくれたらいいな』と心から思える、素敵なヒロインを作り上げていただいたと感謝しています。最終話は、いよいよあざみが実の母親と向き合っていきます。そんなあざみにさくらはどんな言葉をかけるのか…そしてさくらと恭子は自分たちの苦しい過去にどう向き合うのか…最後の最後まで涙、涙のストーリーを是非お楽しみに!」と語りました。