2020年10月17日スタート、毎週土曜よる11時40分

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山崎静代、相方と今では嘘みたいに仲良し!? 昔は楽屋でもポジションは角と角…

現在放送中の真矢ミキ主演・オトナの土ドラ「さくらの親子丼」。民間子どもシェルターで働く九十九さくら(真矢ミキ)が、傷つき大人に絶望した子どもたちに温かい食事を通じて向き合う苦難と希望のヒューマンドラマだ。

シリーズ3作目となる本作から新キャストとして山崎静代(南海キャンディーズ)も登場する。元プロボクサーで第2ハチドリの家のホーム長・高瀬川多喜を熱演し話題となっている。「どんな状況でも人と人のつながりや出会い、愛が必要なのだと実感しながら演じています」と話す山崎に、本作や役への思い、俳優業についての楽しさなどを聞いた。

ボクシングという共通項もあり、多喜はとてもやりやすい役

撮影も始まりましたが、改めて高瀬川多喜役の印象を教えてください。
私が演じるのは元プロボクサーで、現在は「第2ハチドリの家」のホーム長の高瀬川多喜という役です。肉体的にも精神的にもボクシングで鍛えられて優しくなり、子どもたちの気持ちもわかるのだと思います。
脚本の清水有生先生と一緒にお仕事をさせていただくのが、今回で3回目(『夫婦道』(2007年TBS系)、『夫婦道Ⅱ』2009年TBS系)なので、私が役に入りやすいようにしてくださっている気がしています。ボクシング経験者という自分との共通項もあり、やりやすいと感じています。
俳優として仕事をする楽しさを、どんなところに見出されていますか?
芸人と俳優という仕事の切り替えは実はあまりしていなくて、どの現場でも「そこでできる限りのことはやろう」という気持ちだけは強く持っています。芸人は“面白い”が最終目的だったりしますが、俳優業は正解がわからない分、難しいですが楽しいです。
真矢ミキさんの印象や、撮影中のエピソードを教えてください。
真矢さんとの共演は今回で3回目(『アテンションプリーズ』(2006年フジテレビ系)、2012年映画『ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター』)で、プライベートでも仲良くさせていただいています。とても話しやすくあたたかい方で、お芝居以外の部分でも普段から子どもたちを見ている目がとてもあたたかく、全てに愛を持っている方だと思っています。

コンビを組んで17年、相方との距離が縮まった

人との関わり方、繊細さも考えさせられるこのドラマですが、相方の南海キャンディーズ・山里亮太さんとのコミュニケーションで大切にしていることはありますか?
相方とはコンビを組んで17年になりますが、状況がどんどん変わっています。
昔は本当にコンビ仲が悪くて話すのも嫌だったのに、今は嘘みたいに仲良くなっている状況が不思議ですね。今は互いの仕事のスケジュールで久しぶりに会うことも多いので、何を話していいのかわからないことも(苦笑)。
「どんな感じやろ、今日?」と、向こうの機嫌やテンションを探るために、たわいもない会話をまずしてみることは心がけていて、それは多分向こうも同じ考え方だと思います。昔は何も話したくない、関わるのが嫌、ということも多かったので、そういう会話ができるようになったのはお互いの成長だと思います。昔は楽屋の部屋の一番距離が取れる斜めの角と角に居ましたね(笑)

計量後の“水”が何よりもおいしかった

さくらにとっての“親子丼”のような、山崎さんにとって思い出の料理を教えてください。
ボクシングの現役時代、計量後の食べ物が思い出に残っていますが、「水」が一番おいしかったですね。食べ物を抜くのも厳しいですが、そのあとさらに水分を抜くのが一番キツイので、水を飲める喜びというのは、何よりもおいしいと実感していました。計量した後にボクシングの先生が胃に優しくて栄養のある、海鮮のおかゆをみんなに振る舞ってくれて、それもめちゃくちゃおいしかったです。
「水が一番おいしい」とは、そういう体験した方しか出てこない言葉ですね。
その“すれすれ”を感じることができたのは、人生でとても貴重な体験だったと思います。
視聴者の皆さんにメッセージをお願いいたします。
どんな状況でも人と人のつながりや出会い、愛が必要なのだと実感しながら演じています。人生ってどんな人と出会えて、出会う人によって自分の人生も変わっていくと思います。ハチドリの子どもたちが、さくらさんや桃子先生と関わりどういう風に変わっていくのか、そして私たち大人も、子どもたちと関わることでどう変わっていくのか、というところを見ていただきたいです。