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「真矢さんは素の優しさが役に…」細田佳央太 遠藤健慎 後藤田しゅんすけ
今週21日放送の第6話で折り返しを迎える真矢ミキ主演のオトナの土ドラ「さくらの親子丼」。民間子どもシェルターを舞台に、真矢演じるスタッフ・九十九さくらが温かい食事を通じて秘密を抱えた子どもたちを受け止めていく物語だ。実兄からの性的虐待という過去のトラウマと、新たに芽生えた岡林大樹(細田佳央太)への気持ちに葛藤する門倉真由子(井本彩花)に、急性白血病の疑いが発覚。ほかにも心の問題を抱え苦しむシェルターの子どもたちの言動から、さらに目が離せない展開となっている。
今回は、大樹役の細田佳央太、シェルターの子どもたちの中でもケンカっ早いが明るくムードメーカー的存在、片桐隼人役の遠藤健慎、母親に首を絞められた大人しい性格ながらも拳銃を所持するミステリアスな少年、室井拓真役の後藤田しゅんすけの3人に、撮影中の現在の心境や真矢とのエピソードなどを聞いた。
細田佳央太インタビュー
バスケのシーンはドキドキしながら…
- 日々の撮影で今、感じていることは?
- 僕は真由子(井本)とのシーンが多く、撮影の合間にもふたりで話をしてコミュニケーションを取っています。いい雰囲気がうまく作品に繋がるといいなと思っています。
真由子とふたりでバスケをしたシーンはとても印象に残っています。第1話で出会って、第2話で話して、第4話で初めてバスケを一緒にするという、段階的に距離が縮まるのがいいなと思いました。バスケ練習の時間も設けていただいて、監督からは「実際にちゃんとゴールしてね」と言われて、ドキドキしながらやっていました。
- 真矢ミキさんの印象を教えていただけますか?
- 第1話のゴミ拾いのシーンの合間に、真矢さんが(岡林康浩役の)鶴見辰吾さんとお話をされていて「隼人(遠藤健慎)とみどり(hibiki)がケンカのシーンで疲れてて。あの子たち本当に頑張っているんですよ!」というお話をされていたのを聞いて、本物のさくらさんのようにキャストを愛してくださっているんだと感じました。
真由子と大樹のシーンが、物語の休憩の場になれば
- 今後の目標を教えてください。
- いい意味で安定しない、守りに入らないのが目標です。お芝居をやる前に考えてきたことと実際に現場で演じるとなると違うことも多く、共演する相手の方によって対応も変えていかなくてはいけないと思います。自分が役者として成長できる引き出しを現場でひとつひとつ増やしていきたいと思っています。
- 視聴者の皆さんにメッセージをお願いいたします。
- 真由子と大樹の関係が今後も大きく動き出していくので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。このふたりのシーンが「さくらの親子丼」で少しホッとできる、物語の休憩の場になればいいなと思います。
遠藤健慎インタビュー
「俺、もうちょっとできたな」と反省の日々
- 日々の撮影で今、感じていることは?
- 隼人のキャラクターの味をどう演じるのか、その都度考えて納得できるものにしようと思いながらワンシーン、ワンシーン取り組んでいますが、それでも本編を観ると「俺、もうちょっとできたな」と反省の日々です。ただ、たまに褒めていただけると素直に喜んでいます(笑)
まばたきもしないでパンチを受け止めた多喜さんが格好良かった
- 印象に残っているシーンを教えてください。
- 第3話で、隼人が多喜さん(山崎静代)の顔に寸止めのパンチをしたのですが、まばたきもしないで受け止めた多喜さんがとても格好良かったです。その後僕が泣いて、多喜さんが背中を摩ってくれるあの一連のシーンは思い出に残っています。優しくて強い人じゃないとできない対応だと思います。
- 山崎さんとは何か話しましたか?
- 撮影終わりで一度ご飯に誘っていただいて、「今後も一緒のシーンが多いと思うので、これから先もいろいろと相談させてください」と言いました。山崎さんからは、「20歳になったら飲もうね」と誘ってくださいました。そこは素直に甘えたいと思います!(笑)
- 真矢さんの印象を教えていただけますか?
- 初日からあまりに「さくらさん」だったので、役作りをしっかりされている方だと最初は思いましたが、日々ご一緒していると、素の優しさが役に滲み出ているからこその雰囲気だと思いました。いつも子どもたち側に寄り添ってくださいます。初対面で「隼人っぽいねー」と言ってくださったのも嬉しかったです。
どんな役でもいいから撮影現場にいたい
- 今後の目標を教えてください。
- どんな役でもいいから撮影現場にいたいです。現場に行っていろんな方々とセッションして作品を作り上げるのが本当に好きなので、一生続けていきたいと思います。
- 視聴者の皆さんにメッセージをお願いいたします。
- 隼人はめちゃくちゃケンカっ早いけど実はそんなに強くはなくて、精神的に弱い部分もあるという不安定な気持ちは大事にしています。僕は幸いありがたい環境で育ったので(民間シェルターは)知らない世界でしたが、さくらさんに救われていなかったら、隼人ってどうなっていたんだろう。そう考えるととても怖い気持ちになります。
後藤田しゅんすけインタビュー
拓真は繊細な役。拳銃を扱うシーンでは…。
- 日々の撮影で今、感じていることは?
- 拓真は繊細な役で、ひとつ間違えると全然違う風に捉えられると思っています。あまり作り込まず、監督さんの言葉に従って自分の中のイメージを生かしつつ、その言葉を受けて演じることが多いです。
- 今までで印象に残ったシーンはありますか?
- 拳銃を扱うシーンでは、僕は拳銃を縦に持つイメージがありましたが、監督さんは「横に持って」と仰って。その発想は自分には出来なかったんですが、オンエアを観たら凄味を増したように思え、シーンとしても印象深く刻まれました。
- 真矢さんの印象を教えていただけますか?
- 本当にさくらさんそのものです。さくらさんと子どもたちは親子のような関係性だと思いますが、もっと近く、気さくに話しかけてくださいます。僕は絵を描くのが好きなのですが、真矢さんも自粛期間に絵を描いてらっしゃったという話を伺いました。
- ハチドリのメンバーとは?
- とても居心地が良くて、現場で友だちみたいに話ができるのは初めてです。僕は結構、人と話をする時に壁を作ってしまいがちなんですが、この3ヶ月の間にみんながお互いに壁を壊そうとしているのが伝わってきて、その作業がとても心地いいです。
あたたかい気持ちになっていただけたら
- 今後の目標を教えてください。
- 緊張しすぎると落ち着きがなくなるので(苦笑)。平常心、落ち着いている自分を持ちたいと強く思っています。必要以上のプレッシャー、緊張感を持ちすぎないようにしたいと思います。
- 視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
- とても重いテーマを扱っていますが、あたたかい食事のシーンもあり、画面に映っている真矢さんの笑顔を見ると僕の心は穏やかになります。皆さんにも作品を通してあたたかい気持ちになっていただけたらと思います。僕個人としては、拓真の抱えているものを精一杯表現して、誰かに何かを伝えたいという気持ちで演じています。