INTERVIEW
橋本マナミさんインタビュー「良き理解者を得て女優業も好調。『主人はグラビアも女優もOK』」
小澤征悦主演、その振り切った演技が話題のオトナの土ドラ『パパがも一度恋をした』。『多恵子を信じて下さい!』第三話では、小澤演じる吾郎がおっさん多恵子(塚地武雅)を拒絶する多恵子の父・十郎(山田明郷)を前に土下座、最後にはおっさん多恵子を抱きしめた十郎。その姿に「家族愛に泣かされた」「親子っていいなぁ」といった声が寄せられた。今週の第四話も親子の絆を描くが、そのエピソードゲストに橋本マナミが出演する。
橋本が演じるのは、吾郎(小澤征悦)の父・タロスケ(麿赤兒)の従兄弟・菊三(大久保鷹)の娘で、シングルマザーの片瀬ナナ役。仕事で多忙なナナが海外出張の間、タロスケがナナの娘・りの(粟野咲莉)を預かることになり、母の不在を淋しがるりののため奔走する吾郎、りのとナナの愛情を見ておっさん多恵子(塚地武雅)と自分の絆を再確認していくトモ(福本莉子)の姿を描くヒューマンストーリーだ。
撮影現場では、監督と話し合いを重ねながらナナの心の機微を作りあげた橋本。昨年11月に結婚を発表し、理解あるパートナーを得てさらに女優業にも磨きがかかる彼女に、今回の役どころと知られざるプライベートについて話を伺った。
「涙が止まらなくなってしまって…」
- シングルマザー・片瀬ナナ役についてのご感想を。母親役は何度かご経験があるそうですね。
- ドラマ自体はコメディタッチで、皆さんのキャラクターも濃く笑いも多いのですが、ナナと娘・りのという母娘の物語もしっかり描かれていて、人間ドラマとして良い経験ができました。私自身、将来母親になってもお仕事は続けたいと思っているので、ナナと気持ちが重なってしまい、(とあるシーンでは)涙が止まらなくなってしまうこともありました。
「昔はクールでダンディな印象だったけど…」
- 吾郎役、小澤征悦さんの印象を教えてください。
- 10年以上前に友人を通じてお会いしたことがありました。その時はクールでダンディ、そしてジェントルマンな印象でしたので、役とはいえ私の中では全く違うイメージの小澤さんになられていたので少し驚きました(笑)。昔お会いしていたからか、とても現場に入りやすかったですし、和やかな雰囲気を作ってくださってありがたかったです。
- このドラマは、亡くなった妻が夫を心配して、おっさんの姿になって蘇ってきたという設定があります。
- 最初に台本を読んだ時には、現実にはありえないこととはいえ、吾郎がおっさん多恵子を本物の多恵子だと信じて愛するという、その愛の力が凄いと思ったんです。癖が似ていると嬉しいのかもと、私も少し考えたりして(笑)。吾郎と多恵子のようなラブラブな関係っていいですね、私も見習いたいです。
「主人は独特の癖があるので、たぶん私は分かる!」
- 旦那様が違う人の姿になっても、気付くことができると思いますか?
- 主人はずっとボソボソとひとり言を言う独特の癖があるので、たぶん私は分かると思います(笑)。思ったことが言葉に出てしまうタイプの人で、最初は私に話しかけていると思って相槌を打っていたら全部無視されました(笑)。今はかなり慣れて聞き流しますが、結構変わった癖ですよね!?一緒に住んでいるとそういうこともだんだん分かってくるものですね。
- ご結婚されて気持ちに変化はありましたか?
- 自分を許すことができるようになりました。今まで仕事を一番に生きてきたので、結婚もしないほうがいいのかな、と思ったこともありました。仕事の邪魔になるものは排除しよう、という気持ちでいたんです。でも、結婚によって新たな扉が開かれたような気もします。今までは自分ひとりでため込んでいて誰にも言えなかった悩みも、今は主人に話していて、一番身近なところに気軽に話せる人ができたというのはとても良かったです。
「本当にやりたい仕事ならやってもいいと主人が…」
- 結婚される前に、“グラビアOK、女優OK”という条件を出されたとか!?
- グラビアは、やはり私の土台になったものですし、表現をすることが好きなんです。以前、お付き合いをしていた男性からは「グラビアをやめてくれ」と言われることが多く、私自身を全否定されているような気がして辛い気持ちになることも多くて…。その点、主人は本当にやりたい仕事ならやってもいいと尊重してくれるのでとてもありがたいです。いい理解者ができ、今後の女優業ももっと幅広くやっていきたいと思っています。
- 逆に旦那様から条件は出されなかったですか?
- 相手を気遣って生活しようねとか(笑)。夜が何かと忙しい私に対して、主人は朝がとても早く生活リズムが違うんです。なので、私も夜の時間は足音をバタバタ立てないようにし、なるべく静かに過ごしています。こういう気遣いのひとつひとつが「一緒に生活する」ということなんでしょうね。
「人を思う大切さに気づかせてもらえた」
- 視聴者の皆様にメッセージをお願いします。
- 私は第四話のゲストとしての出演ですが、日々の生活の中、「自分にとって何が一番大事なのか?」というメッセージ性のある回になっています。身近にいる人を大事にしたいと感じてもらえたら嬉しいですし、私も改めて人を思う気持ちの大切さに気づかせてもらえました。
第四話では、おっさん多恵子(塚地武雅)の七変化も見どころのひとつ。
トモ(福本莉子)におっさん多恵子のことを「ママ」と呼ばせるため、おっさん多恵子の見た目を変身させる作戦に出た吾郎(小澤征悦)と、無理矢理付き合わされるおっさん多恵子は…。“お姫様スタイル”、“大阪風おばさんスタイル”など、キュートな姿にご注目ください。