STORY
#05
11月9日 O.A.
数々の事件の真相が闇の中に葬り去られた花山病院の火災から3年。
雨宮リカ(高岡早紀)は変わらずマンションでひとり暮らしをしている。いまだに亡くなった大矢(小池徹平)の事が忘れられず、ペアン鉗子のハーバリウムを手に涙ぐむリカ。最愛の人を失ったショックから立ち直れていないのだ。そんな折、顔見知りの宅配業者からマッチングアプリの存在を知ったリカは、疑心暗鬼ながらも登録する。
映画会社・宝映に勤める、プロデューサーの本間隆雄(大谷亮平)は、「作家の恋」という原作の気乗りしない仕事を任された。その映画のリサーチをするために、アシスタントプロデューサーの坂井政司(内田健司)から、マッチングアプリに入ることを薦められ、坂井に言われるまま、“神宮寺たかお、年齢・38、職業・作家”という嘘のプロフィールをアップする。
その夜、本間の自宅には別居中の妻・葉子(徳永えり)と溺愛する娘の亜矢(稲垣来泉)が、荷物を取りに久しぶりに訪ねてきた。そそくさと実家に戻ろうとする妻を本間は引き留めようとするが、「まだ許してくれてないでしょ」と言われ、躊躇する。半年前に葉子の浮気が発覚し、夫婦は別居生活を送っているのだ。
一方、マッチングアプリに登録したリカは、本間が登録した“神宮寺たかお”のプロフィールを見て、「作家さんなんだ…」と胸をときめかせる。
ひとりになり、急に静かになった部屋で侘しくウィスキーを飲んでいる本間。と、テーブルの携帯が鳴る。見るとマッチングアプリに着信マークがある。プロフィールを開くと、『リカ/年齢:28/職業:元看護師/』の文字が…。
思案するも、返信を打ち始める本間―――。
それは地獄への入り口だった…。
予測不能の恐怖の物語、パワーアップしたリカの第2部開幕!!
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