テイオーの長い休日

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テイオーの長い休日

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木場勝己インタビュー

オリプロ社長役・木場勝己、ベテランならではの“リアル”
「船越くんとの縁も、社長の役も、僕の実人生に重なるドラマ!」

船越英一郎演じる、“元・2時間サスペンスのテイオー・熱護大五郎”が、悩みを抱えた登場人物たちを救っていくヒューマンコメディ、土ドラ『テイオーの長い休日』(東海テレビ・フジテレビ系全国ネット)。ドラマ業界を巡る問題をあの手この手で解決していくが、業界以外の人たちにも刺さっていて、人情溢れる熱護裁きに、視聴者からの称賛と声援が巻き起こっている。

明日の放送では、とうとう熱護の所属事務所オリプロに激震が走る!事務所存亡の危機ともいえる大問題に直面、そのど真ん中に立つのが社長の城戸太一だ。演じるのは日本のドラマ業界で長年仕事をしてきたベテラン俳優・木場勝己。第5話で熱護が萩原匠(今井悠貴)に向かって「年月の中で生み出される、いぶし銀の個性」について説明するシーンがあったが、まさにそうした“いぶし銀”の味わいを見せる木場に『テイオー』という作品の魅力を聞いた。

城戸太一(きどたいち・69)役 木場勝己インタビュー

まさに2サス刑事だった木場。船越との共演は38年ぶり!!

――木場さんは、まさに『火曜サスペンス劇場』などの2サスに出演されていましたよね

「僕が30代半ばくらいのときですかね、2時間ドラマの仕事をいちばんやっていました。もう、来る作品、来る作品ほとんどが刑事役でした。犯人の役も、たま~にはあったんですが…(笑)。主役をやったわけではないですが、2時間ドラマは本当にしょっちゅうやっていたので、『テイオー』の企画のお話をお聞きした時は、感慨深く思いました。

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あと、船越くんと一緒にお仕事させていただいたのが、もう38年前。船越くんが20歳代半ば、僕が30代半ばの時です。それ以来ですから、もう!懐かしいなぁ!という感じで…。その意味でも、船越くんが熱護で僕がその所属事務所の社長で“この2人は30年来の腐れ縁”という設定は、妙にリアリティを感じましたね。台本を読んだ瞬間から、強いご縁を感じた作品です」

城戸社長を演じてかつての自分自身をずいぶん思い出します

「僕は50数年間、俳優業をやってきた中で、刑事役の他にも、いわゆる会社の社長の役はけっこういろいろやってきました、大企業から中小企業まで。しかし、今回のような、芸能事務所の社長というのは、まったく初めての役です。初めての役どころをやれるというのは、やはりありがたいと思っています。

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演じるのは初めてなんですが、ただ、この城戸社長という設定は、すごく身近に思えて仕方がないんです。僕は、今は比較的大きい事務所に入っていますが、ほんの数年前までは、かれこれ20年近く、小さな個人事務所に役者として所属していまして。その事務所の社長のことが、城戸太一社長に重なってくるんですね。その社長と20数年一緒に仕事をしてきて、その方が言っていたことや、悩んでいたこと、これからどうしていきたいかという夢や希望も含めて、いろいろ見聞きしていたことを、次々と思い出してしまったんですよ、城戸社長を演じていて(笑)」

――オリプロデスク・藤本千春役の久保田磨希さんが、『城戸社長のセリフが、俳優としての自分の胸に刺さってしかたがない!』とインタビューで絶賛していました

「ああ、それは僕自身にとっても同じことが起きています。劇中で、城戸社長が熱護に向かってなにか言っているとき、ときどき、僕の中に、その事務所社長が入り込んで喋っていましたよ(笑)。彼が話していたことが、城戸社長のセリフにとてもしばしば重なっていた。それだけ、『テイオー』の脚本は、業界のリアルさを映し出して書かれているということなのでしょうね。余談にはなってしまいますが、後日になって、その社長が、僕が出演した作品の資料を山ほど…それこそ段ボール箱何箱にもなるくらい貯めていたのを見たときは、グッときちゃいました。オリプロの城戸社長が、熱護や匠くんに対しても、そうしたことをしていてもおかしくないように思っています」

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若い人だけでなく、往年のテレビファンにも熱量や情熱を伝えたい!

「この作品は、業界モノというか、ドラマ業界の内幕がかなり赤裸々に描かれています。視聴者の皆さんの中には、そのことを面白がる人もいれば、あまり自分事には感じられない人もいるかと思います。ただ、この業界の人間がドラマという“モノ” を作っているときの熱量とか情熱が、この作品のどこかに反映されていたらいいな、とは思っていますし、自分としてもぜひとも伝えたいなと思っています。実は、今日、この現場に来るとき、タクシーに乗って来たんですが、着いてクルマを降りる寸前に、運転手さんが声をかけてくれたんですね。『俳優さんですよね』って。わりと年配の運転手さんで、それこそ十何年前に僕が2時間ドラマに出ていたときのことを覚えてくださっていた方なんですよ。まあ、今は、再放送があったりするんで、その影響もあるんでしょうが、その昔の作品の話を、降りる前の勘定をしているときに話してくれたんです。とても好印象なことを言ってくれて、僕としてはむちゃくちゃうれしくなっちゃいました。

今、テレビを見ている人には、いろいろな世代の方がいらっしゃると思います。もちろん年配の方でテレビ好き、ドラマ好きな方も大勢いらっしゃる。でも今のテレビ界を見ていると、最近はそういった年代の皆さんの見たいものが減っていたりするんじゃないかな、などと思えてきましてね。『作っている側もまだこんな熱量でやっているよ』、『そういうところを見て何かしらを感じてほしいな』 といったことを伝えたい!それを今回のこのドラマで少しプッシュしたい!という気持ちを抱いています。たまたま、僕自身が歳を取ってきているという事情もありますが、僕ら自身を含めて、そして世の中の“ベテランな皆さん”も含めて、背中をグッと押すようなモノが作れたらいいな、と思っています(笑)」

リアルに満ちたドラマ!人と人の熱い関係を見ていただきたい!

――明日の7話と最終回8話にむけて、メッセージをお願いできますか

「7話は、変な意味で、私、活躍しています(笑)。ネタも、業界の失敗ネタや困るネタ。事務所の存続に関わるような事件さえ抱えてしまうような物語になっています。
詳しくは明日の放送をご覧いただきたいのですが、城戸社長が『映画を作りたい』、『死ぬまでに1本、自分で映画作りたい』と言って、事件に巻き込まれていってしまうストーリーです。
実は、これ、もう、まるっきり、私・木場勝己のリアルと同じなんですよ。20年くらい前、僕自身が監督をやって映画を作る、という話が持ち上がっていたときがあって、まさに金主に逃げられて、ポシャッたんです。

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幸い、金銭的な問題は僕には影響なかったんですが…。ドラマの脚本で書かれていることが、しっかりリアルでも起きていたということなんですね。それを、今回演じていて、どっぷり思い出しちゃいました。いやぁ、もう、仕事って、恐ろしいな、と(笑)。いろんなことがフィードバックしてきちゃう。そんなリアルに満ちたドラマの中で、何よりもお伝えしたいのは、これは人間のつながりのお話だ、という点です。とくにこのシリーズ終盤では、城戸社長と熱護さんの若い頃から長くつながってきた関係がガッツリ色濃く出てきます。人生は、つまりは人と人とのつながりである…と。熱護という名前に掛けるわけではありませんが、人間が熱くかかわりあう、その “熱い関係” をぜひ伝えたい!と思います」

あす7月15日(土)放送の第7話「帰れない男」は、いつもより10分遅い夜11:50~放送。第8話は7月29日(土)夜11:40~
※7月22日(土)は「FNS27時間テレビ」放送の為、休止となります。