岐阜県高山市に突如現れたピンクのドア。あの「どこでもドア」に似ていると、いま人気を集めているんですが、ある思いが込められていました。

 自然豊かな風景が広がる高山市荘川町。広々とした、そば畑の隅にポツンと置かれたピンクのドア。様子を見ていると…。

女の子:
「(ドアを開けながら)わ~!ドアを開けたら、きれいなところに行けるといいな~」

 あの『ドラえもん』に登場する「どこでもドア」にそっくりとあって、連日通りがかった観光客や地元の親子連れなどから人気を集めているんです。

父親:
「高山市内から、前に仕事でこの道の前を通った時に、たまたま見つけまして。子供も、本物じゃないかなって。さっきから、『ドラえもんが来るまで待つ』って言って、ちょっとぐずってますね」

 なぜ畑の横に「どこでもドア」が…。

 設置したのは、この畑などで農業を営む桜本慶一さんです。富山県の建材業の親戚から不要なピンクのドアを譲り受け、「どこでもドア」に似ていることからある思いを込めて設置しました。

桜本さん:
「(外出を)自分も控えてもいるし、行きにくいですよね。どこかへ行きたいという、気持ちですね。皆さん、楽しい気持ちになってくれれば…」

 楽しい気持ちになって欲しい…。そんな思いが込められたドアには、高山市内からこんな人も…。

女性:
「岐阜の孫がすごく好きなので、本人は来られないし、高山から主人と2人で来ました。(Q.これから写真を撮る?)はい、(孫に)送ります」

 荘川町では、特産のそばの白い花が満開を迎えていて、桜本さんは、その景色を一緒に楽しめる場所など、町内を転々とさせる予定だということです。