愛知県の一宮市は、来年4月から「中核市」となることが決まりました。

 中核市になると、これまで愛知県が担当していた約2200の業務を市が担うようになり、手続きがスピーディになることが期待されます。

 例えば、身体障害者手帳の交付では、これまで市は受付と交付のみ。審査と認定は県が担当していたため、受付から交付までに2か月かかりました。

 中核市になると、全て市が行うようになり、3週間に短縮されます。

 このほか、新型コロナなどの感染症や食中毒の対応にあたる保健所も市の管轄に変わります。

 新型コロナでは、これまでは市内の感染者情報が保健所から管轄する県にまず入っていましたが、保健所が市の管轄となることですぐに情報が共有されることになり、よりスピーディーな対応が可能になるということです。

 こうして、より地域の実情に沿った対応ができるようになる一方で、その分市役所の仕事や費用も増えることになります。

 これについて一宮市は「来年度から職員を85人増やして対応し、費用については国の地方交付税でまかない、市民にかかる税金は増えない」とのことでした。