新年の大切な行事の『初詣』ですが、気になるのは人の密集です。2021年、コロナ禍のお正月。東海地方の神社や寺での対策とは…。

 名古屋市北区の別小江神社。写真映えする境内や御朱印が人気で、正月三が日は1万人の参拝客が見込まれています。

 この神社ではひしゃくによる感染を避けるため、手水舎の水を抜きました。また、おみくじによる接触を防ぐためぶらさげて販売しています。

 さらに境内の様子をインターネットで生配信。スマートフォンで混雑状況が確認できます。そして、肝心のお参りも…。

別小江神社の担当者:
「ご本殿(の映像)に向かいまして、皆さまで新年を迎える際に、(自宅で)2礼2拍手1礼でお参りいただければと思っております。オンライン参拝という形ですね」

 その名も「オンライン参拝」。画面に向かってお参り。神社では「映像を通してご参拝くださいませ」と呼びかけています。

別小江神社の担当者:
「コロナ禍の中での初めての初詣ですので、皆さま自身もお気を付けていただきまして、新しい気持ち、いい気持ちでお迎え頂ければなと思っております」

 コロナ時代の初詣。名古屋の熱田神宮ではサーモグラフィで検温するほか、ひしゃくを使わずに手が清められるように、流水式の手水を設置。また、豊川稲荷では正月は本殿の人数制限をする予定です。

 岐阜県関市の関善光寺は250年以上続く由緒正しいお寺で、長野の善光寺に倣って造られています。

 このお寺の賽銭箱にはQRコードが張られていて、参拝客がスマートフォンで読み取ると…賽銭を「キャッシュレス決済」。スマートフォンをQRコードにかざすと、お寺に納める金額を打ち込むことができます。

 年末年始に向けて、QRコードの数を増やす予定です。

関善光寺の住職:
「コロナの感染予防ということで、参拝者でお金にあまり触りたくないという方がいらっしゃいまして。賽銭にもPayPayが対応できるようにと」

参拝客:
「便利だと思いますね。お金触るときにちょっと抵抗感あったりするので、いいと思います」

別の参拝客:
「手軽ですしおもしろい。(初詣も)ここに来てPayPayでお賽銭を支払いたいと思います」

 コロナ時代のお正月、新年を迎える形が変わろうとしています。