愛知県豊川市の映画館では、「鬼滅の刃」の主人公の羽織をイメージした、市松模様の防犯砂利などが展示されています。

 豊川市の豊川コロナワールドでは、大ヒット中のアニメ映画「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎の羽織にあわせた、黒と緑の市松模様に敷き詰められた防犯砂利が設置され、注目を集めています。

 防犯砂利は市内の自動車部メーカー・プラセスが廃プラスチックを再利用して製造し、踏むたびに砂利同士が擦れて大きな音が出るため、侵入盗などから自宅を守ることができます。

 警察によりますと、愛知県内の住宅を狙った侵入盗の被害件数は年々減少傾向にあるものの、去年は1件当たりおよそ180万円と、被害額は前の年に比べて2倍にもなっているということです。

 その背景には、狙いを絞って犯行に及ぶ「狙い系」と呼ばれる事件が増えていることが影響しています。

 狙い系の事件では「高級車を買った」といったSNSへの投稿をもとに狙いを定め、効率的に多額を盗むケースがあります。

 愛知県警豊川署齊木敏博署長は、「年末年始は旅行などで留守の時間帯もある。映画を観に来たお子さんも含めて防犯について今一度考えてほしい」と話していました。

 この展示・体験コーナーは11月11日まで設置されています。