水素を燃料とするエコカー、トヨタの「MIRAI」。フルモデルチェンジし、9日に発売されました。新型で何が変わったのか、そしてトヨタが思い描くミライとは…。

 水素を燃料とする燃料電池自動車、トヨタのMIRAI。走行中の二酸化炭素の排出はゼロ。水しか出さない究極のエコカーです。

 初代MIRAIの発表から6年、フルモデルチェンジで2代目が9日に発売されました。

 1回の水素の補給で走行可能な距離はおよそ850キロ。初代より3割アップしました。

(試乗リポート)
「横に振られる感じがなくて、安定しています」

担当者:
「重いものを真ん中に積んでいますので、コーナリングの性能は非常にスムーズに曲がれます」

 水素タンクを乗せる位置を変え、重心を低くし、乗り心地も改善。

 一方、心配されるのは水素ステーションですが、10年後には今の7倍にまで増える見込みです。

 トヨタが目指すのは、生産から輸送、人や物の運搬まで、一貫して二酸化炭素を排出しない世界。来年からはコンビニ3社と連携して、配送に水素で動くトラックを使用するための実証実験も始めるといいます。

担当者:
「フォークリフト、バス、トラック、船…。いろんな方に使っていただくためには、まずある程度量産をすること。その入り口、出発点としてMIRAIがある」

 究極のエコカー・新型MIRAIは9日から発売で、価格は710万円からです。