千葉から名古屋を訪れた女性から「地下に多くの人がいるのはどうしてか?」という質問をいただきました。名古屋の地下街が発達しているのは地元の人には知られていますが、その理由を取材しました。

 千葉から来た女性の「名古屋は地下に多くの人が潜っているのはなぜ?」という疑問。

 名古屋はなぜ地下街が発達しているのか…。地下街を管理する名古屋市都市計画部街路計画課に聞いたところ、歴史的な理由が2つありました。

 1つ目が「地下街が作れるのは、公共道路の下だから」。

 名古屋市は終戦後の都市再開発で、百メートル道路など幅の広い道路を整備したため、広大な地下スペースが作れ、地下街を作ることに向いていたのです。

 そして2つ目の理由が「名駅前の混雑で事故が多発したから」。

 地下街が誕生した1970年代は名古屋駅前が混雑し、歩道から車道に押し出された人が車にひかれる事故が頻発し、そこから名古屋では『車は地上、人は地下』と分離する発想が生まれたからでした。