愛知県の大村知事のリコール運動を巡る不正署名問題で、名古屋の広告関連会社の社長が、署名集めをする団体の依頼を受けて署名簿に書き写すアルバイトを集めたなどと周囲に話していることがわかりました。

 大村知事のリコール運動を巡っては、県の選挙管理委員会の調査で署名の8割以上が無効とされていて、何者かがアルバイトを大量に雇って署名を書き写させていたとみられています。

 この問題を巡り、名古屋の広告関連会社の男性社長が、署名活動をした団体の事務局からの依頼でアルバイトを集め、数百万円を受け取ったなどと周囲に話していることが、関係者への取材で新たにわかりました。

 また、刑事告発を受け捜査を進めている愛知県警は、19日までに、この広告関連会社の社長を任意で事情聴取したということです。

 また、社長は団体の事務局から「人を集めてくれ、あとはこっちでやるから」と依頼され、業務を請け負ったと周囲に主張しているということです。

 一方、これまでにリコール運動を主導した高須クリニックの高須克弥院長や、支援した河村たかし市長、それに事務局の田中孝博事務局長は、不正への関与を否定しています。