1-0の勝利重ねる…グランパス率いて『ウノゼロ』の美学体現するフィッカデンティ監督 “古巣”迎え撃つ一戦へ
明治安田生命Jリーグ、クラブ史上初の開幕6連勝と2010年以来のリーグ制覇へ好スタートを切った名古屋グランパス。絶好調のチームのベースになっているのは昨シーズン以上に凄みを増した堅い守備。
世界のサッカー界で堅守と言えばイタリア。そんなイタリアにおいて最も美しい言われる1-0の勝利「ウノゼロ」。イタリア人指揮官のマッシモ・フィッカデンティ監督率いる名古屋グランパスは今シーズンもこのウノゼロの美学を体現している。
ここまで6試合中4試合がウノゼロ。堅守の中心でキャプテンの丸山祐市は「自信をもって冷静に最後まで全員で戦うことをできている」と自信を深めている。
今年のグランパスの守備の特徴はボールを奪うための積極的な前線からの守備。そこでボールを奪い得意のショートカウンターでゴールを狙う。
マテウス、柿谷、相馬と自慢のアタッカー陣が牙を剥く。先制すれば、より堅守に。ゴール前に素早く、正しい守備のポジショニングを取り、ウノゼロを遂行するために全員で守り切る。この好循環がチームの快進撃を支えている。
今週末はフィッカデンティ監督がかつて率いたFC東京を迎えての一戦。ワールドカップアジア2次予選のモンゴル戦で日本代表デビューを飾った稲垣祥、中谷進之介は共にFC東京が誇るアタッカー陣のスピードを警戒する。
稲垣は「個で打開できる選手がいて、カウンターも鋭いです。そういうところで自分たちはまず焦れずに、今まで通り自分たちがやってきたことをチームとして表現していく」一方、中谷は「スピードのある選手にどう対応するかというのがポイントだと思います」
FC東京の強力アタッカー陣を抑えた先に、名古屋グランパスチーム新記録となる開幕7連勝への扉が開かれる。