寝た姿勢のブランコや車いすで上れる滑り台も…障害児も楽しめるユニバーサルデザイン遊具導入へ 名古屋市
障害を持つ子どもたちも安全に楽しめる、ちょっと変わったデザインの遊具が。名古屋市の公園に整備されることになりました。
寝そべったまま乗ることができるブランコ。シーソーには、両端だけでなく真ん中にもこどもが…。
東京・世田谷区の公園にある一風変わった遊具。障害のある子供たちも楽しめるユニバーサルデザインです。滑り台は、反対側に広めのスロープがついていて、車いすやベビーカーでも上れるようになっています。
車いすなどでも上れるように、滑り台には長く緩やかなスロープを設置。寝そべって乗れるブランコや、中央にスペースが設けられたシーソーも、体を支える力が弱い子供たちが楽しめるようにデザインされています。
利用者の男性:
「段差が少ないっていうところと、地面も柔らかいところがありますね。安全な感じはします」
利用者の女性:
「足が不自由な方とか、お子様でもみんな遊びたいだろうから、増えるといいですよね」
障害がある人もない人も、みんなで楽しめる遊具。その導入について、25日名古屋市議会では…。
緑政土木局 の局長:
「ユニバーサルデザインを導入した遊び場につきましては、今後の進め方について検討してまいりたいと考えております」
名古屋市は、今年度から来年度にかけて天白区の細口池公園で導入するほか、昭和区の鶴舞公園にも2026年までに整備する意向を示しました。
ユニバーサルデザイン遊具の導入とあわせて必要なのが、トイレや通路など、遊具以外のバリアフリー化。鶴舞公園では5年前から再整備が進められていました。
障害者施設職員:
「(遊具で遊ぶ人を)こっちで不自由な方が見ているだけとか、色んな方が楽しめる遊具ができるのは賛成です」
広がりをみせるユニバーサルデザイン遊具。名古屋の公園にも「暮らしやすさ」が広がりそうです。