特殊詐欺の被害が相次ぐ中、被害者は人間関係が薄く、「自分は被害に遭わない」と考える傾向にあることが愛知県警の調査で分かりました。

 愛知県警は今年1月から5月に県内で起きた特殊詐欺の被害者234人にアンケート調査し、詐欺を見抜いて被害を免れた人との違いを分析しました。

 その結果、被害者のうち43.4%が、「同じ町内で行事などに一緒に行く人」の人数について「誰もいない」と回答していて、愛知県警は、人間関係が薄いと考える人が被害に遭う割合が高いことが分かりました。

詐欺を見抜いた人は13.7%でした。

 また、「自分は被害に遭わない」と考えていたのは、被害者のおよそ6割を占め、詐欺を見抜いた人の2倍以上でした。

 愛知県警は「電話や訪問の相手を疑い、遠慮せずに氏名や所属など身分確認をしてほしい」としています。