津地検の新しい検事正に、前東京地検・特捜部長の森本宏氏が着任し3日、記者会見しました。

 津地検の検事正に着任した森本宏氏は、岐阜県下呂市出身の52歳で、2017年に東京地検特捜部長に就任すると、リニア中央新幹線建設を巡る談合事件や、日産自動車の前会長・カルロス・ゴーン被告による会社法違反などの事件を手掛けました。

 また今年6月には参院選を巡る買収事件で、前法務大臣の河井克行被告と妻で参院議員の案里被告を逮捕・起訴するなど、政界の不正にも切り込みました。

 森本検事正は3日の着任会見で「この5年から10年間で、刑事司法制度の改革で公判の様子も大きく変わり、日産自動車の事件では国をまたぐ捜査の難しさを感じました」と話しました。

 今後の抱負については「最近はコロナウイルスの影響で取り調べ自体が難しくなっていますが、様々な機関と協力しながら県民の安全を守るという検察の使命を果たしたい」と語りました。