「たんの吸引器」配備されないのは差別…中学生と両親が公立学校に配備求めた裁判 訴えを棄却
喉などのたんを一日に何度も取り除かなくてはならない愛知県内の男子中学生と両親が、以前通っていた小学校に「たんの吸引器」の配備などを求めた裁判で、名古屋地裁は原告の訴えを棄却しました。
男子中学生は、気道を確保するため1日に数回、吸引器でたんを取り除く必要がありますが、以前通っていた公立小学校に吸引器は配備されておらず、毎日、両親が吸引器を持参していました。
原告側はこうしたことが障害者への差別にあたるとして、小学校への「たんの吸引器」の配備と慰謝料およそ330万円の支払いを求めていました。
名古屋地裁は19日の裁判で「差別的な取扱いや合理的配慮がなかったとはいえない」などとして原告側の訴えを退ける判決を言い渡しました。
原告側は控訴する方針です。