名古屋市は16日、基準日以降に死亡したため1人10万円の特別定額給付金を受け取れなかった人について、遺族に同額の支給をする方針を示しました。

 国の特別定額給付金は、新型コロナで冷え込む家計への支援策として、4月27日を基準日として1人あたり10万円を世帯に支給する制度でしたが、高齢者の単身世帯などでは、基準日から申請までの間に死亡したため受け取れなかったケースが出ています。

 名古屋市では、基準日から申請期限とした9月1日までに死亡したため給付金を受け取れなかった世帯が1651世帯ありました。

 愛知県豊橋市のように、こうしたケースでも独自の給付金を出している自治体もあり、16日の市議会本会議で対応を問われた市は、「特別定額給付金相当額を支給できるよう早急に検討する」との方針を示しました。

 今後、遺族の把握方法や申請内容の確認など、課題を整理するとしています。