
名古屋城の今年4月から5か月間の入場者数が、前の年の同じ時期と比べておよそ9割減少したことが分かりました。
名古屋市は18日、4月から8月までの5か月間の入場者数が、去年はおよそ100万人でしたが、今年は9万人ほどと9割以上減ったことを明らかにしました。
毎年花見客などでにぎわい、去年はおよそ50万人が訪れた4月から5月のおよそ2か月間を、今年は新型コロナの感染拡大防止のため休業していたことなどが主な要因ということです。
再開後も来場者数は伸びておらず、市は今後についても「感染状況に影響されるため、急回復は見込めない」としています。
名古屋城を巡っては、天守閣の木造復元事業も新型コロナの影響で当初のスケジュールから大幅に遅れていますが、市は18日の市議会本会議で「これ以上は遅れられない」として、必要な調査を急ぐ考えを示しました。
市は、来年5月に開かれる文化庁の審議会に間に合うよう調査を完了し、木造復元に向けた工事に必要な許可を得たい考えです。