岐阜県瑞浪市の1800万年前の地層から発掘された、アシカなどの仲間とみられる化石。進化の過程を解明する貴重な発見になりそうです。

 発見された化石は『鰭脚類』と呼ばれるアシカやセイウチの仲間の生き物のもので、9月に瑞浪市内の道路工事の現場から発掘されました。

 見つかったのはおよそ1800万年前の地層で、特に頭部は鋭い犬歯が残っているなど、日本で初めてほぼ完全な状態で発掘されました。

 この化石は2400万年前から1700万年前に北米に生息していた、エナリアークトスと呼ばれるアシカとセイウチの祖先に当たる生き物の仲間とみられ、今後の研究で進化の過程の解明などが期待されています。