愛知県の中部国際空港・空港島で、完全無人運転のバスの実証実験が行われています。

 無人の運転席で、誰も触れることなく動くハンドル…。完全無人の自動運転バスです。10月3日から、愛知県やNTTドコモなどが共同で、中部国際空港で実証実験を始めました。

 バスはゆっくりと走行し、空港島の中のターミナルやホテルなどを結びます。日々進化する自動運転技術ですが、小型バスを使った完全無人運転の実験は国内では初めてです。

 GPSで車両の位置を把握し、さらにいくつも取り付けられたカメラやセンサーで障害物を認識しながら自動で走行します。走行ルートは空港島の中だけということもあり、路面に磁石を貼り付け、これを読み取りながら走るシステムも併用されています。

 また、未来を感じさせるこんな機能も…。

<車内アナウンス>
「忘れものをしているようです。これはあなたのですか?」

 車内に設置されたカメラの画像をAIが自動で解析。これで置き忘れの心配もありません。

 愛知県は2026年に開かれるアジア競技大会を視野に入れ、5年後の実用化を目指していて、10月18日までの週末を中心に行われる実験には、旅行客などの一般の利用者が乗車することもできます。