愛知県豊田市特産のジャンボ梨の競りが行われ、1つが『110万円』で落札されました。

 高級そうな箱に入れられ、慎重に運ばれてきたのは、豊田市特産のジャンボ梨。5日に開かれたコンテストで優勝した「愛宕」という品種です。

 地元の農家・梅村徹さん(42)が育て、その重さ2968グラム、胴回り58.5センチと、2011年のギネス記録を超える特大サイズ。毎年優勝したジャンボ梨は競りにかけられます。

 6日朝に行われた競りには、約20の業者が参加。

 20万円からスタートすると、値はあれよあれよと吊り上がり、2年連続で落札する地元スーパーと、大手スーパーとの一騎打ちの様相に…。50万円、55万円、85万円と上がっていく値段に、競り人も思わず困惑の表情…。

 結果、落札価格は驚愕の「110万円」。一騎打ちを制し見事競り落としたのは、地元のスーパーの社長・鈴木正也さん(44)。3年連続の落札です。

 2018年は16万円、去年は36万円でしたが、それらを大きく上回り、過去最高値を大幅に更新しました。

豊田市民市場ピカイチの鈴木社長:
「予想よりだいぶ高かったんですけど、どうしても競り落としたいという気持ちで参加させていただいて、本当にうれしかったです」

 競り落としたジャンボ梨は、早速店頭で販売。

客:
「こんなに高い金額で1個ですよね。車買えますね」

 前代未聞「110万円」のジャンボ梨、買うお客さんは現れるのでしょうか…。

 ちなみに、2018年と去年も売れなかったということで、その後どうしたのか聞いたところ、2018年は「社長の身内で美味しく頂きました」、去年は「梨ゼリーを作って振る舞いました」とのことでした。

 今年も売れなかった場合は…「検討中ですが、梨のロールケーキを作ろうかな」とのことでした。ジャンボ梨は日持ちがするため、年内いっぱいまでスーパーで販売しているということです。