愛知県は現在の新型コロナウイルスの感染状況を「第3波」としています。感染が広がる中、名古屋の繁華街で対策や賑わいに変化はあったのでしょうか。16日夜の「錦三」の街を取材しました。

 名古屋市中区の錦三丁目。通称「錦三」。

(リポート)
「午後9時の錦三丁目です。以前までは多くの人が行き交っていた通りも、今は閑散としています」

 連日のように愛知県の感染者が100人を超えていることもあってか、人出はまばら。錦三を横目に家路を急ぐサラリーマンは…。

40代営業職の男性:
「(飲み会も)前は週1とかはあったんですけど、今はもうゼロになったので。もう家ばっかりですね。(最後の飲み会は)いつぐらいだろう、もう半年とかは…」

 飲み会はやはり自粛。そんな中、6年前から店を構えているという錦三のスナックをのぞいてみると…。

ママ:
「9月・10月は良かったんですけど、11月はまたどんどんコロナが増えてきて。うち(のお客さん)はサラリーマンの方が多いので、会社が『行くな』ってなっちゃって」

 感染が一旦の落ち着きを見せた9月ごろは客足が戻りつつありましたが、11月に入り、再び店には閑古鳥が鳴いていました。

 この店では、対策を徹底。いたるところに飛沫を防ぐビニールシートを張り、空気清浄機や入り口の換気も行っていました。さらに…。

ママ:
「マイクも抗菌カバーして、歌うときはあそこの箱(仕切り)の中で歌っていただく」

 カラオケ専用の仕切りまでつくり、対策は万全。しかし、接待を伴う飲食店でクラスターが発生したこともある「錦三」のイメージは悪く、風評被害にさらされていました。

ママ:
「うちらが悪の根源みたいに言われるから。私たちがウイルスじゃないのになって本当に思う」

 一方、錦通り沿いにある居酒屋「だるま」。店内は賑わってようですが…。

伊藤店長:
「9月・10月と少しずつ数字が戻りつつあるなと感じていたので、11月は少し期待はできたんですよね。お客さんの数も減ってしまっている状態です」

 こちらも11月に入り、客足は減少。店では客に安心して足を運んでもらえるよう、常に扉を開けて換気をしています。

伊藤店長:
「お客さま、手前に座る方からは寒いというお声がけもいただくんですけど、むしろ外側の席がいいと言っていただけるお客さまも多くみえるので、そういったところもニーズに合ったご案内をします」

 対策を徹底していますが、忘年会など年末の書き入れ時にむけた不安は募るばかりです。

伊藤店長:
「12月に宴会しようと思ってもらえるようなアクションプランなどを打ち出すんですけど、宴会席を探しているお客さんも少ないかなと思います。お客さまにお話をしても『まだ分かんないんだよね』とか『今年は忘年会ないかな』とお声がけ頂くことが多いです」