新型コロナ感染急拡大の名古屋市「今の数字であれば医療機関の逼迫は確実に起きる」と危機感
名古屋市は19日、新たに過去最多となる116人に新型コロナへの感染が確認されたと発表しました。感染者が急増する事態に、市の担当者は医療が逼迫することへの危機感を示しています。
名古屋市が新たに感染を発表したのは、10歳未満から90代までの男女合わせて116人です。
1日の新規感染者としては過去最多で、中にはクラスターとなっている市内の高齢者施設の職員や利用者の5人も含まれています。
名古屋市の感染者は僅か10日間で697人と急増していて、今後の医療提供体制が懸念されています。
市によりますと、新型コロナの感染者を受け入れる病床をおよそ290床を確保していますが、個室での利用といった制約があるため、実際にいま入院できるのは半数程度に留まります。
18日の時点でおよそ120床が使われていて、市の担当者は「80%、90%が埋まっている感覚だ」と話しています。
愛知県と調整して病床の確保に努めるものの、第3波の傾向として感染者の年齢が高く長期の入院が必要になっていることから、担当者は「今の数であれば医療機関の逼迫は確実に起きる」と危機感を露わにしました。