名古屋城の石垣の一部が破損したにもかかわらず、名古屋市は文化庁に1か月以上報告していませんでした。

浅井市議:
「なぜこれだけ報告する機会があったのに、報告しなかったのでしょうか」

広沢副市長:
「事実関係を確かめる必要があると考えております」

 破損したのは大天守を支える石垣で、10月14日のレーダー調査の際、一部のモルタルが落下。その数日前にも石垣の一部が剥がれ落ちましたが、名古屋市は11月16日まで1か月以上、文化庁に報告していませんでした。

 石垣は国の特別史跡で、破損があった場合は10日以内に文化庁へ届け出ることを義務付けています。

 市は内部のやり取りに手間取り期限を守れなかったと釈明していますが、名古屋城では今年3月にも、工事中に業者が西之丸の地中の遺構を誤って壊す事故が起きています。