鍋がおいしい季節になりましたが、スーパーなどでは今、葉物野菜が安くなっています。

 名古屋市中区の大須商店街。スーパー「サノヤ」の店の前には、白菜やほうれん草が積まれていました。

 白菜は半玉89円、ほうれん草は79円。さらにキャベツは1玉88円、レタスは1玉79円とかなりお買い得。多くのお客さんが手に取っていきます。

女性客:
「これから鍋食べようかなって。きょう(野菜)安いと思います」

飲食店を営む男性客:
「高い時は380円だったんだから。今は79円、安いよ」

別の男性客:
「食べることくらいしか楽しみがないので、家にずっといると。安い方がいいですよね」

サノヤの担当者:
「天候が比較的安定していて、出荷量もその分安定してお安く提供できているってことですね。(卸業者から)市場に来て買ってもらえる数が少ないことが結構あるというのは言われますね」

 今年は天候に恵まれ豊作だったのに加え、コロナで外食する人が減ったため、飲食店の仕入れが少なく、こちらでは葉物野菜が例年に比べ3割程度安くなっているといいます。

サノヤの担当者:
「年末になってくると値段も持ち直してくると思いますので、買うなら今がチャンスです」

 さらに野菜だけでなく、魚売り場でも…。

サノヤの担当者:
「通常ですと2000円以上するキンメダイが1500円とか」

 高級魚が安くなっていました。のどぐろは3尾で580円です。理由はやはり飲食店の仕入れが減ったためで、こちらも例年より2~3割程度お値打ちに。

サノヤの担当者::
「コロナの影響で自粛されているお店が多いので、そちらに周るような商品がこちら(スーパー)に流れてくる状態ですね」

 このスーパーでは例年に比べ3割程度安くなっていましたが、卸売価格では、白菜・ほうれん草・小松菜が去年のほぼ半額程度。

サノヤの担当者:
「業者さんも大変だし、漁師さんも大変ですけども、それなら僕らが引き取ってお客さんに提供することが、その人たちの助けになればいいかなとそういう気持ちで売ってます。値打ちな物があるときに、一度違った料理に挑戦してみるのもいいのでは」

 ちなみにこの安さについて、スーパーの担当者は「これから鍋のシーズンで需要が高まると葉物野菜の値段も上がってくるかもしれない」とのことでした。