岐阜市をはじめ平野部でも雪が積もるなど、16日朝に今シーズン一番の寒さとなった東海地方の各地の様子を取材をしました。

(リポート)
「こちら岐阜県のJR関ヶ原駅前です。ベンチの上には30センチほど雪が積もっています」

 降り続けた雪が、屋根や歩道に積もった岐阜県関ケ原町。16日朝の最低気温は氷点下0.1度。午前6時には積雪も23センチとなり、東海道新幹線は一時、10分ほどの遅れも出ました。

 店の前が雪で塞がれてしまったレストランは…。

(リポート)
「普段は温かい湯気が上がっているという、どんぶりのオブジェなんですが、今日はまるで大盛のご飯のようです」

レストランの店長:
「(雪かきを)午前7時くらいからやっているけど、どうしようもない。雪が重たいから、水を含んでいるからダメやね。今ごろ終わっとるんやけどな、普通だったら。もう業者頼んだ」

 店舗前の雪かきのため、このレストランではランチの営業を1時間遅れでスタート。住宅地にもブルドーザーが出動。街中が雪かきに追われました。

住民の男性:
「昔はもう(雪かきは)当たり前のことでやってたんですけど、ここ数年はこんなにいっぺんに来ることがなかったので」

住民の女性:
「雪が多いのは本当に困ります。年をとると余計えらいです」

 そんな雪に喜ぶ姿も…。下校途中の小学生らは雪合戦を楽しんでいました。

(リポート)
「金の信長像の頭には、白い雪が積もっていて寒そうです」

 岐阜市でも、今シーズン初めてとなる積雪を観測。影響は通勤にも…。

サラリーマンの男性:
「(いつもは)もうちょっと早いバス。ひとつ前のバスが15分遅れて来てしまいまして」

 この寒さで、柳ケ瀬商店街の店にはこんな変化も…。

衣料品店の店長:
「冬イコール雪ということで、(商品を)いっぺんに厚手のものに変えてね。(冬物は)いつも11月ぐらいから売れるんだけど、12月になってやっと冬という感じになってきた」

 名古屋では16日朝、積雪こそありませんでしたが、最低気温は0.4度に。今シーズン1番の寒い朝でしたが、子どもたちはいつもと変わらず元気に登校していました。一方、名古屋城では…。

(リポート)
「日差しが出てきましたがまだとても寒く、観光客の姿はいつもより少なく感じます」

名古屋おもてなし武将隊の豊臣秀吉:
「やはり(観光客は)ちと少ないわな」

踊舞:
「どうじゃろうな、平年の2、3割減といったところでございましょうか」

 コロナに加え、この寒波が観光客にも影響。売店からは悲鳴も聞かれました。

名古屋城の売店の店長:
「寒さもありGoToも止まってしまうと、本当にお客さんがどんどん減ってしまってダブルパンチですね。先がぜんぜん見えないというのがとても不安です」

 また、この寒さが原因とみられる事故も…。

 三重県桑名市では、未明にトラックが道路の法面に転落。警察によりますと路面の凍結によるスリップとみられ、運転手が軽いケガをしました。

近所の人:
「(朝は)雪は降ってなかったね。ちょっと凍り付いてる感じはしたけど」

 このほか岐阜県内では、16日午前9時までにスリップによる交通事故が22件発生し、1人が軽傷を負うなどの影響も出ています。