飛沫防止の効果の高さから、あらためて注目されているのが「不織布マスク」。布でもウレタンでもなく、進化した不織布マスクの人気がじわじわと高まっています。

(リポート)
「名古屋・栄の地下街です。歩く人はみなさんマスクをしていらっしゃるんですが、不織布にウレタンなど素材は様々です」

不織布マスク着用の男性:
「一年くらい前に大量に買っちゃったので」

ウレタンマスク着用の女性:
「黒の方がかっこいいなと思って」

布マスク着用の女性:
「今どこも行けないでしょ。イライラしてるもんで、こういうものでちょっとオシャレしてるの」

 そんな中、名古屋市内の美容院を訪ねると…。

(リポート)
「ウレタンマスクでいらっしゃったお客さんには、こちらの不織布マスクに交換をお願いしているんです」

 名古屋市昭和区の美容室「ichiru」。12月から布やウレタン製など不織布以外のマスクはNGに。この店では大人用と女性・子ども用、2種類の不織布マスクを用意して、お客さんに付け替えてもらっています。

ichiruの平田代表:
「『替えるんですね~!』とか。あと、さっきの話じゃないですけど、安心できますっていう声が多いですかね」

 スーパーコンピュータ「富岳」によるシミュレーション動画を見ると、不織布のマスクとウレタンのマスクについて咳をしたときの飛沫の量を比べたところ、不織布では80パーセントを抑えられるのに対しウレタンでは50パーセントほど。感染防止の効果の高さから不織布マスクを推奨する動きが、じわじわと広がっています。

 ドラッグストアなどでは様々なタイプの不織布マスクが登場。中には不織布に模様がプリントされた男性向けのものや、白い不織布にワンポイントでキャラクターが型押しされたものも。

 また不織布の肌触りが気になる人向けにシルクのマスクカバーも人気です。

 実験をした理化学研究所は「不織布マスクを推奨しているわけではない」「場面に応じて使い分けをしてほしい」としています。

※画像と映像の一部は豊橋技科大提供